ジミー・バトラー、バム・アデバヨを中心とした布陣で、2019−20シーズンにイースタン・カンファレンスを制してNBAファイナルまで勝ち上がったマイアミ・ヒートは、昨季もファイナルまであと1勝に迫った。

 だがボストン・セルティックスとのカンファレンス・ファイナル第7戦に惜敗したことでシーズン終了。その後ドラフトでは1巡目27位でニコラ・ヨビッチという208センチのスウィングマンを指名し、フリーエージェント(FA)のビクター・オラディポ、ケイレブ・マーティン、ドウェイン・デッドモンと再契約を締結。

 バトラー、アデバヨに加え、カイル・ラウリーやタイラー・ヒーローらが所属するヒートは、依然として覇権争いへ参戦できるほどの戦力を有していると言っていい。

 しかしながら、ヒートは現在、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)、ドノバン・ミッチェル(ユタ・ジャズ)というトレード候補に挙がっている大物の獲得を狙っていると報じられており、ロースターで最も価値があるトレード要員としてアデバヨが浮上している。

 7月23日(現地時間22日)に地元メディア『SOUTH FLORIDA SUN-SENTINEL』へ公開された記事のなかで、そのアデバヨが現状について話していた。

「それが現実ってこと。自分でコントロールできることをしていく。当然、それは何かをする機会ではあるけど、僕としてはコントロールできることじゃない」。

 アデバヨは、206センチ115キロのビッグマンで、ヒートのディフェンスにおいて最重要人物を務める25歳。昨季は56試合の出場で平均19.1得点10.1リバウンド3.4アシスト1.4スティールにフィールドゴール成功率55.7パーセントを残した実力者。

 ただ、チームの主軸を務めているとはいえ、アデバヨがヒートと結んでいる契約にはトレードを拒否できるルールはなく、もしチームがデュラントやミッチェル獲得に動くとなると、トレードで移籍する可能性があることは否定できない。

 そのため、アデバヨは「だから僕は自分がやっていることをしていくだけ。朝早く起きて、ワークアウトをする。で、家に帰って寝るだけさ」と、今季に向けて準備を整えていると口にしていた。

 はたして、ヒートはこの先もスーパースターのデュラント、あるいはオールスターガードのミッチェル獲得に動くのか。そのためには大きな代償を払うこととなるだけに、アデバヨの去就も気になるところだ。