昨季途中にフィラデルフィア・セブンティシクサーズからトレードでブルックリン・ネッツへ移籍したセス・カリーには、偉大な兄ステフィンがいる。

 ゴールデンステイト・ウォリアーズを昨季NBAチャンピオンへと導き、自身4度目の優勝を飾った兄はファイナルMVPにも初選出されており、34歳ながら依然としてリーグのトッププレーヤーの1人として君臨。

 とはいえ、31歳の弟セスも昨季は2チームで計64試合の出場で平均33.4分15.0得点3.1リバウンド3.6アシストにフィールドゴール成功率48.7パーセント、3ポイント成功率42.2パーセント(平均2.5本成功)を残し、キャリア8シーズン目にして自己最高のシーズンを送ったと言っていい。

 特にネッツ加入後は3ポイント成功率46.8パーセントで平均3.1本成功と長距離砲が絶好調。兄ステフとはディフェンスの対応が異なるとはいえ、キャリア通算の3ポイント成功率43.95パーセントは現役トップ、歴代でも3位に入る高精度を誇っている。

 キャリア8シーズンで計8チーム目と、ウォリアーズ一筋13シーズン目を終えた兄ステフとは異なり、ジャーニーマンとしてNBAで活躍するセスは、先日ウォリアーズのインサイダー、モンテ・プールのポッドキャスト番組「Dubs Talk」へ出演した際に、兄と同じチームでプレーする可能性についてこう口にしていた。

「未来は誰にも分からないよ。もしかすると対戦しなくなるかもしれない。けど現時点では間違いなく、彼と同じチームでプレーするのは僕にとって望ましい選択ではないね。僕は彼と競うことが好きなんだ。ベストな男を倒そうとしているからね」。

 さらにセスは兄ステフ、そして父デルがいたからこそ、闘争心が芽生えたと話していた。

「僕はステフがやったミスを観ることができる。父さんがやったようにね。彼がいくつかミスをしたことで、僕はそれを回避することができたんだ。それが僕の競争力の向上に一役買ってくれたんだ。どんなことであろうと戦わないといけないんだとね」。

 セスが所属するネッツはイースタン・カンファレンス、兄ステフのウォリアーズはウェスタン・カンファレンスのため、カリー兄弟がレギュラーシーズンで対戦するのは多くても2回のみ、それ以外ではNBAファイナルまで勝ち上がらなければ実現することはない。

 それでも、セスは自身のゲームに磨きをかけて偉大な兄を倒すべく、練習を重ねている。いつか両選手がチームメートとしてコートに立つ日が訪れるかもしれないが、この先数年はコート上で勝利をかけて競い合うことになりそうだ。

【動画】カリー兄弟が競演した2019年のプレーオフをハイライトで!