7月25日(現地時間24日、日付は以下同)。オーストラリアの『The Melbourne Age』と『Sydney Morning Herald』へ、ブルックリン・ネッツのセス・カリーのインタビューが掲載された。

 これはカリーがオーストラリアのメルボルンとシドニーへ『Foot Locker』のプロモーションツアーとして回る前に収録されたもので、メンタルヘルスと背中の痛みのため昨季を全休したチームメートのベン・シモンズについてこう話していた。

「いつだってチャレンジになる。何よりも、彼はシーズン全休したからね。バスケットボールをプレーするうえで彼が自分のリズムを取り戻すことはチャレンジになる」。

 昨季シモンズはフィラデルフィア・セブンティシクサーズで開幕を迎えるも、チームとの関係が悪化したこともあってトレーニングキャンプ、プレシーズンゲームを全休し、レギュラーシーズンでもコートに立つことはなく、今年2月にネッツへトレード。

 そのトレードで、シクサーズはジェームズ・ハーデンとポール・ミルサップ(現無所属)を獲得し、ネッツはシモンズとカリー、アンドレ・ドラモンド(現シカゴ・ブルズ)を手に入れた。

 カリーはネッツ加入後に19試合へ出場して平均14.9得点2.6リバウンド2.6アシストに3ポイント成功率46.8パーセント(平均3.1本成功)を残し、ボストン・セルティックスとのプレーオフ1回戦でもシリーズ平均14.5得点2.5リバウンド3.0アシストにフィールドゴール成功率56.4パーセント、3ポイント成功率52.2パーセントの高確率を残した。

 新天地でケビン・デュラント、カイリー・アービングとのビッグ3形成で注目を浴びていたシモンズだったが、椎間板ヘルニアを抱えており、結局コートに立つことはなく昨季を全休。

 5月6日にネッツはシモンズがロサンゼルスにある病院で微小椎間板切除術に成功したことを発表しており、今季のトレーニングキャンプからチームへ合流できる見込みで、現在は昨季の汚名返上に向けて闘志を燃やしているに違いない。

「彼が具体的にメンタル面でどんなことを経験してきたのかは僕には分からない。言葉にするのは難しいよ。ただ、彼は1年間離れていたんだ。(コートで)競い合っていないし、5対5のバスケットボールをプレーしていないから大変だと思う。だからハイレベルなバスケットボールをプレーするまである程度の時間が必要かもしれない。でも彼には特別な才能とスキルが備わっているからね。ネッツはフロアで彼を必要としているんだ」とカリーは言う。

 カリーは一昨季にシクサーズでシモンズと1シーズンを共にプレーしてきた。211センチ108キロという超大型ポイントガードは、アウトサイドショットやフリースローに難点があるものの、トランジションやプレーメイキング、ペイントエリアにおける得点力は折り紙付きで、セルフィッシュにショットを乱発する選手でもなく、ディフェンスではそのサイズと身体能力を駆使して全ポジションをガードできる万能性があり、カリーは今季復活を目指す男についてこう期待を寄せていた。

「彼はチームメートたちのために多くの3ポイントを作り出してくれる。当然、僕のこともすごく助けてくれるよ。いいショットを打てるようにね。ピック&ロールやハンドオフ、2メンゲームでも、彼はリムへ向かってフィニッシュするのがうまいんだ。ディフェンスではたくさんのポジションを守れるからね」。

 現在、ネッツはデュラントがトレードを要求しており、今夏プレーヤーオプションを行使して残留したカイリーの去就も微妙。現時点における予想スターターはバックコートにカイリーとカリー、フロントコートにデュラント、シモンズ、ニコラス・クラクストンという布陣で、ベンチにはパティ・ミルズ、ジョー・ハリス、キャム・トーマス、TJ・ウォーレン、ロイス・オニールがいる。

 デュラントの動きによって今季のロースターは大きく変動するかもしれないが、このチームには通算3ポイント成功率で現役トップのカリー(43.95パーセント)と2位のハリス(43.90パーセント)がいる点は見逃せない。シモンズがドライブでディフェンスを振り回し、現役トップ2の高精度を誇る3ポイントシューターたちへイージーショットを供給するシーンは是非とも観てみたい。