7月29日(現地時間28日)。元NBAプレーヤーで2018年にバスケットボール殿堂入りを果たしたグラント・ヒル(元デトロイト・ピストンズほか)のインタビューが『NBC Sports Washington』へ掲載された。

 ヒルは1994年のドラフト1巡目全体3位でピストンズから指名されたフォワードで、得点・リバウンド・アシストと3拍子そろったオールラウンダー。95年にジェイソン・キッド(元ダラス・マーベリックスほか/現マブスHC)と新人王をダブル受賞した男は、キャリア中盤に足首のケガに苦しむも、計4チームで18シーズンをプレー。

 現在、アメリカ代表のマネージングディレクターを務めるヒルは、先日までラスベガスで開催された「NBA 2K23 サマーリーグ」の視察を終え、今年のドラフトトップ2指名選手に期待を寄せていた。

「パオロ・バンケロは僕の仲間みたいなものさ。(僕と同じ)デューク大学出身の男は、全体1位でオーランド・マジックへ行った。彼らが(サマーリーグから)離脱させる前まで、彼は印象的な活躍を見せていたよ。それに、チェット・ホルムグレン(オクラホマシティ・サンダー/全体2位指名)も自身の能力とフロアの両エンドで万能性があることをいくつか見せていた。サマーリーグは楽しいものだから、皆が観たいし、彼らもその一部なのさ。だって将来のスターたちをこの目で見られるんだから、いつだってエキサイティングなのさ」。

 バンケロはサマーリーグ2試合で平均20.0得点5.0リバウンド6.0アシスト2.5スティール1.0ブロックを記録。2試合を終えた段階で、マジックは他の若手たちへチャンスを与えるため、バンケロのサマーリーグ残り試合の全休を発表。

 ホルムグレンはソルトレイクシティとラスベガスの2大会に出場し、計5試合で平均14.0得点8.4リバウンド2.8アシスト1.6スティール2.8ブロックと、こちらもオールラウンドな活躍を見せた。

 両選手ともスターターとしてルーキーシーズンを迎えることが濃厚なことから、開幕からのびのびとプレーしてほしいところ。

 ヒルはバンケロとホルムグレンが、NBAの次世代を担うスター選手になると信じており、いずれはレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)やステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)といったスーパースターたちからバトンを受け取ることになると見ているようだ。

「スポーツに関わっていて思うこと、特にNBAでは、偉大な選手たちはいずれ引退することになる。ステフィン・カリーやレブロン・ジェームズ、クリス・ポール(フェニックス・サンズ)、カワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)といった選手たちはこれから先の2、3年あるいは5年後にフェイドアウトしていく。彼らは引退し、次の道へと進んでいくんだ。でもこのリーグにはいつだってスターたちがいて、彼らが希望を与えてくれる。それはこれまでの歴史で繰り返されてきたんだ」。

 現在リーグにはレブロンにカリー、ポール、レナードといった超一線級でプレーする実力者たちがいるものの、彼らがこの先ずっとトッププレーヤーとして君臨する可能性は低く、いずれ世代交代の時がやってくる。

 すでにジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)やルカ・ドンチッチ(マブス)、ジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)といった若きスターたちが頭角を現しているだけに、バンケロとホルムグレンが彼らに続くことができるかは気になるところ。

 ヒルは2023年のFIBAワールドカップ、翌24年のパリ・オリンピックにアメリカ代表として出場する選手たちの候補を見極めようとしているのは明らかで、同代表の指揮官スティーブ・カー(ウォリアーズ)の意見も聞きながら、国際大会へ送り込むメンバー選定に向けて動き出しているだけに、どんな人選になるかも楽しみだ。

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