今季ブルックリン・ネッツの一員としてコートに立つことが期待されているベン・シモンズは、211センチ108キロというセンター顔負けのサイズを持つポイントガード。

 オーストラリア出身の26歳は、フィラデルフィア・セブンティシクサーズで2017−18から20−21までの4シーズンをプレーして平均33.9分15.9得点8.1リバウンド7.7アシスト1.7スティールにフィールドゴール成功率56.0パーセントを記録。

 フリースロー成功率は59.7パーセント、3ポイントにいたっては34本放って成功わずか5本の成功率14.7パーセントと、アウトサイドからのショットに難点があることは事実だが、チームメートのセス・カリーは超大型ポイントガードについてこう話す。

「彼にジャンプショットが必要だとは思わないね。彼がベストだと思うこと、ディフェンスやリバウンド、ボールプッシュ、チームメートたちのためのプレーメイク、リムアタックをするべきだ。彼のようなサイズと才能があれば、(リムへ)向かっていけば1人や2人、なかには3人がストップしにくる。それこそ彼のプレーなんだ」。

 これは先日『The Australian』へ掲載された記事の中でカリーが話していた内容で、シモンズはすでにユニークなプレースタイルを持ち、NBAという世界最高のプロバスケットボールリーグで実績を積み上げてきたと持論を展開していた。

「彼が複数回もオールスターになったのには理由がある。高い確率でフリースローを決める能力を身につければ、もう一度アンストッパブルな選手になるだろうね」。

 シモンズはドノバン・ミッチェル(ユタ・ジャズ)、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)を差し置いて新人王に輝いており、オールスターには3度、オールNBAサードチームに1度、オールディフェンシブファーストチームに2度も選ばれた実績がある。

 昨季1シーズンを全休したことで、メンタル面の回復やヘルニアを患った背中の状態は気になるところだが、一昨季にシクサーズでシモンズとフルシーズンを共にしたカリーは、この男がコート上でどんな効果をもたらすことができるかを十分理解しているということなのだろう。

 トレード要求と報じられたケビン・デュラント、プレーヤーオプションを行使して残留となったカイリー・アービングの動向によって今季のネッツのロースターは大幅に変更する可能性が残る。

 それでも、シモンズがトランジションやペイントエリアで暴れ回り、カリーやジョー・ハリス、パティ・ミルズというシューター陣へおぜん立てするプレー、そして18年(シモンズ)、08年(デュラント)、12年(カイリー)という3人の新人王がコート上で共演するシーンは是非とも観てみたいものである。

【動画】シモンズのキャリアベストアシスト集!