前節の栃木ブレックス戦の1勝1敗という結果は、三遠ネオフェニックスにとっては決して悪くないものだったといえよう。1戦目は得点力の課題を克服できなかったが、2戦目はローレンス・ブラックレッジの23得点4ブロックという活躍で接戦を制した。川嶋勇人、鈴木達也、大石慎之介とガード3人が欠場する中でポイントガードを務めた田渡修人が、2戦目では12得点10リバウンドの“ダブルダブル”を達成。苦しい状況でも1勝1敗に持ちこみ、中地区2位に浮上したことは大きい。

 富山グラウジーズも、前節の滋賀レイクスターズ戦は1勝1敗。1戦目は滋賀のバランスのいいオフェンスに屈したが、2戦目は前半の17点ビハインドをひっくり返した。出場時間30分未満の試合が2試合しかない宇都直輝は、2戦目で40分間フル出場し、12得点7アシストと疲れ知らずの高いパフォーマンスを見せている。

 三遠としてはロースコアゲームに活路を見出したいところだが、激しいディフェンスは体力の消耗につながる。前節に大きく出場時間を伸ばしたブラックレッジ(12月8日に退団発表)のように、ベンチメンバーがスターターの負担を減らせるかどうか。大口真洋や比留木謙司の出場機会増は必ずプラスになるはずだ。

文=吉川哲彦