8月6日(現地時間5日)。ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムがポッドキャスト番組「Celtics Lab」へゲストとして出演した。

 24歳のオールスターフォワードは、昨季セルティックスを2010年以来初となるNBAファイナルへと導いた。ゴールデンステイト・ウォリアーズの前に2勝1敗から3連敗で王座獲得こそ逃すも、キャリア5シーズン目でイースタン・カンファレンスを制する立て役者に。

 今夏チームはファイナルでローテーション入りした8選手をキープしつつ、インディアナ・ペイサーズとのトレードでマルコム・ブログドン、フリーエージェント(FA)のダニーロ・ガリナーリをロースターへ加えて戦力増強にも成功。

 ところが、チームは7月下旬にブルックリン・ネッツへトレードを要求したと報じられているケビン・デュラントの争奪戦へ加わっており、『ESPN』と『The Athletic』の報道をまとめると、ジェイレン・ブラウン、マーカス・スマート、デリック・ホワイトといった主力が交換要員に挙げられていた。

 番組内で、テイタムは「僕たちは今、そんな世界で生きているってことさ」と切り出し、こう話していた。

「いつだって匿名の情報源が湧いて出てくるけど、そのほとんどが『ESPN』かツイッターとかだ。それで皆がそれを目にしてしまっている。だからそれが真実かどうかなんて、誰にもわからないんだ」。

 テレビ番組や『ESPN』などが製作する番組、ツイッターやインスタグラムといったSNSに加え、現在では選手だけでなくメディアに属する記者でさえもポッドキャストで情報を共有しており、そういったことがメディアやファンを経由して拡散されている。

 そこでテイタムは下記のように持論を口にしていた。

「でもある人たちは、それについて話し合ってしまうんだ。僕からすれば、それはただのアイデアなのにね。そういったことをしているツイッターやテレビばかり観ていたら、もうおかしくなっちゃうよ。僕としては、自分の正気やペースを保たなきゃいけないってことを学ぶ場だと思っている。真実とは程遠いかもしれないのに、あたかも本当のことのように話しているんだから」。

 NBAのオフシーズンは、FA選手の再契約または移籍、契約下にいる選手の延長契約あるいはウェイブ(放出)といった報道があるほか、トレードトークの末に合意に達することもあり、選手側がチームからの連絡よりも先にテレビ番組やツイッターで知るケースもある。

 テイタムはセルティックスで最も重要な選手であり、アンタッチャブルな存在ではあるものの、こうした過剰報道にも動揺せず、地に足をつけて自身のやるべきことにフォーカスしている点は好感が持てる。

 今後セルティックスが開幕前までに大きな動きを見せるかどうかは分からないが、球団史上18度目の優勝を狙うチームのエースとして、テイタムにはぜひともチームをまとめ上げてほしいものだ。