9月22日から10月1日にかけて、オーストラリアにて開催される「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2022」。金メダル獲得の悲願達成に向けて選ばれた女子日本代表はどのような選手たちなのか。8日に発表された12名の選手たちを徹底紹介する。

文=田島早苗
写真=伊藤大允

※所属・年齢は2022年9月13日現在

◆■#3 馬瓜ステファニー

生年月日:1998年11月25日(23歳)
ポジション・身長:PF・182センチ
所属:トヨタ自動車アンテロープス

 昨年夏の東京オリンピックでは3x3女子日本代表として世界を相手にオールラウンドな動きで対抗。トヨタ自動車アンテロープスでも、得点やリバウンドなど、マルチな働きでWリーグ連覇に一役買った。今大会に関しては、「大きい選手でも、小さい選手でも、守り切ることが大事だと思います」とチームとして重きを置いているディフェンスを強調。長い手足を生かしたダイナミックなプレーで、自らのワールドカップのデビューを華やかに飾りたい。

◆■#5 安間志織

生年月日:1994年7月22日(28歳)
ポジション・身長:PG・161センチ
所属:UMANAREYERVENEZIA

 昨シーズンはドイツリーグでプレーし、リーグ優勝を経験。また、一昨シーズン(2020−21)にはトヨタ自動車アンテロープスのWリーグ初優勝に貢献し、プレーオフMVPを獲得した。巧みなドリブルワークから、果敢にシュートを放つ得点力の高いポイントガードで、オフェンスもさることながら、ディフェンスでも前からハードに当たる動きが持ち味。本人もワールドカップに向けて「まずはディフェンスから頑張りたいです」とやる気に燃えている。

◆■#8 髙田真希

生年月日:1989年8月23日(33歳)
ポジション・身長:PF・185センチ
所属:デンソーアイリス

 状況判断に長け、攻防において冷静な動きを見せる髙田は、ドライブやインサイドプレーに、高確率の3ポイントシュートと、オールラウンドな得点でチームを盛り立てる。「チームが良いパフォーマンスを出せるようにと気を遣ってくれている」と恩塚亨ヘッドコーチも信頼を置いており、東京オリンピックに続いてキャプテンを担う。ワールドカップは実に4大会連続の出場。前回大会と同じく「チャレンジする気持ちは変わらない」と意気込んでいる。

◆■#10 渡嘉敷来夢

生年月日:1991年6月11日(31歳)
ポジション・身長:C・193センチ
所属:ENEOSサンフラワーズ

 渡嘉敷の魅力は193センチという高さがあるだけでなく、類稀なジャンプ力に加えてガードやフォワードようなスピードを備えていること。卓越したスキルやパワーはもちろん、3ポイントシュートなど攻撃のパターンも多彩だ。「リーダーシップが取れる選手で、チームにいると心強い」と髙田真希が言うように、コート内外でチームをけん引。8年ぶりに戻ってきたワールドカップは、改めて“TOKASHIKI”の名を世界に知らしめる絶好の機会となるだろう。

◆■#14 吉田舞衣※

生年月日:1998年4月13日(24歳)
ポジション・身長:SG・175センチ
所属:シャンソン化粧品シャンソンVマジック
※「吉」は、「土」に「口」

 昨シーズンのWリーグでは新人王に輝いた吉田。3ポイントを武器とし、得点能力に秀でたシューターは、ワールドカップ本番でもやはり外角シュートでの働きが期待されるところ。練習を通して3ポイントシュートを放つタイミングもつかんできているようで、吉田本人はシュートに加えて、リバウンドやルーズボールといった「仲間を生かすプレー」にも意欲を見せる。日本代表としての活動歴はまだ浅いものの、走力も兼ね備える日本の新戦力だ。

◆■#23 山本麻衣

生年月日:1999年10月23日(22歳)
ポジション・身長:PG・163センチ
所属:トヨタ自動車アンテロープス

 強気のドライブからのシュートや3ポイントシュートなど、積極的にシュートを放つ山本は、フィジカルも強く、ハードに当たるディフェンスも特長。昨シーズンは、優勝したWリーグでプレーオフMVPを獲得するなど、今注目のプレーヤーだ。3x3女子日本代表としては、昨年は東京オリンピックに出場し、2019年秋には3x3U23ワールドカップ2019で優勝&MVPに輝いた。3x3日本代表としての実績は十分。今度は5人制で持てる力を十分に発揮する。

◆■#31 平下愛佳

生年月日:2002年1月14日(20歳)
ポジション・身長:SG・177センチ
所属:トヨタ自動車アンテロープス

「試合では4割(の確率で)入れることを目指しています」と、3ポイントシュートでの得点を期待されるシューティングガード。もともと桜花学園高校(愛知県)の頃からシュートの勝負強さには定評があり、好不調の波も小さい。トヨタ自動車アンテロープスでも落ち着いたプレーでコンスタントな働きを見せている。「思い切ってプレーしたい」と気持ちを新たにするチーム最年少は、今大会でラッキガールとなる可能性を十分に秘めている。

◆■#32 宮崎早織

生年月日:1995年8月27日(27歳)
ポジション・身長:PG・167センチ
所属:ENEOSサンフラワーズ

 東京オリンピックに続いて激しいガードのポジション争いを勝ち抜いてのメンバー入り。何といっても“スピード”が特長の司令塔だ。高速のドライブからのシュートやパスだけでなく、ディフェンスでも自慢の脚を生かし、相手に襲い掛かる。自身、初となるワールドカップに向けては「自分の持ち味を出して流れを(良い方に)変えられるように」と言う。ENEOSサンフラワーズで主力を務める27歳は、ムードメーカーでもあり、チームに活力を与える存在だ。

◆■#52 宮澤夕貴

生年月日:1993年6月2日(29歳)
ポジション・身長:SF/PF・183センチ
所属:富士通レッドウェーブ

 アンダーカテゴリーの日本代表時代から幾多の国際大会に出場し、トップの日本代表にも若いときから名を連ねていた宮澤。これまで酸いも甘いも経験したことが礎となり、今はどんな状況でもしっかりと自分の役割を果たし、力を発揮する頼もしい存在だ。3ポイントシュートは最大の武器といえるが、ドライブやステップを駆使したシュートなどからの得点も可能。3大会連続出場となる今大会には「チームのためにできることをやる」と力強く語っている。

◆■#75 東藤なな子

生年月日:2000年11月29日(21歳)
ポジション・身長:SG/SF・175センチ
所属:トヨタ紡織サンシャインラビッツ

 Wリーグでは1年目からトヨタ紡織サンシャインラビッツの点取屋としてトップレベルの選手たちに負けず劣らずのパフォーマンスを発揮。今大会では、得点やリバウンドへの意欲も強く、「(課題として取り組んできた)3ポイントシュートを確率よく決めることと、強みであるドライブやディフェンスも継続して出していきたいです」と気合を入れる。フィジカルが強く、175センチと決して大きくはないが、粘りのリバウンドなどでも目を引く選手である。

◆■#88 赤穂ひまわり

生年月日:1998年8月28日(24歳)
ポジション・身長:SG/SF・184センチ
所属:デンソーアイリス

 東京オリンピックでの活躍はもとより、その後もアジアカップでMVPに輝くなど、日本代表の中で日に日に存在感が大きくなっている赤穂。ワールドカップは前回も出場したが、そのときは「先輩たちについていくだけだった」と、4試合を戦って1試合平均で7.2分の出場に終わっている。主軸として迎える今大会、跳躍力を生かしたリバウンドやブロックショットは必見。加えてルーズボールなど数字に現れない献身的な動きでもチームを引っ張るキープレーヤーだ。

◆■#99 オコエ桃仁花


生年月日:1999年2月7日(23歳)
ポジション・身長:PF・182センチ
所属:富士通レッドウェーブ

 海外の選手にも引けを取らないパワーを持つオコエだが、パワープレーだけでなく、軽やかに3ポイントシュートも放つポイントゲッター。「(シュートが)入らなくても打ち続けることはやってきました」と、メンタル面でもたくましさを増し、恩塚亨ヘッドコーチ体制となってからは、アジアカップやワールドカップ2022予選など、すべての試合に出場している。そんなオコエには、主要メンバーとして常に先頭に立ち、チームを導くことも指揮官は望んでいる。