9月23日、オーストラリアのシドニーで開催されている「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2022」の2日目が行われ、日本はセルビアと対戦した。

 ともに世界ランキング10に入る強豪ながら、意外にもトップの代表では初の顔合わせとなったこのカード。試合は序盤こそ点を取り合ったものの、第1クォーター中盤からはセルビアにリードを許す展開となり、第1クォーターを終えて15得点のビハインドを負ってしまう。

 それでも、第2クォーター以降は、オールコートのディフェンスが功を奏し、ジリジリと点差を詰めていった日本。前半を終えて34−38とし、これでセルビアをほぼ捉えたかに思われた。

 だが、第3クォーターの出だしに再びリードを広げられると、10点前後の点差をキープしながら試合を進めていくセルビアの前に、終盤の追い上げも届かず。最後は64−69で敗れた。

 試合後、ミックスゾーンでメディアの質問に応じた髙田真希(デンソーアイリス)は、開口一番、「ディフェンスのところで『こうやって守っていこう』というのがなかなかフィットせず、相手にうまくパスを回されて、(シュートを)打たれてしまったケースがありました。終始そういったことでやられてしまい、ディフェンスで後手後手になってしまいました」と、コメント。

「プレッシャーをなかなか掛けられず、うまくパスを回されて、最後にゴール下が開いてしまったり、シューターのところが開いてしまいました」とも付けたし、敗因の一つにディフェンスを挙げた。

 さらにオフェンスに目を向けると、思うように得点が伸びなかったことも痛かったが、その理由として、「自分たちはディフェンスをやらないと、良いオフェンスにもつながっていかない」と髙田。加えて「ブレイクを抑えられてしまい、ハーフコートのバスケットもうまくいってなかった」と、冷静に振り返った。

 確かに、得点パターンで見れば、日本は速い攻めでは得点へとつなげることができていたものの、ハーフコートオフェンスでは、ボールが止まる場面も多く、流れるようなパス回しからシュートの状況を作ることが少なかった。逆に試合巧者のセルビアは、リードした余裕もあり、24秒をしっかりと使いながらハーフコートでも着実に得点を重ね、日本に主導権を渡さなかった。

 さらに髙田は、セルビアのリバウンドに対してもこのように語っている。

「相手が徹底的にボックスアウトをしてきて、自分たちにオフェンスリバウンドを取らせないようにしていていました。リバウンドにからめず、セカンドショットに行けなかったことも(負けた)要因です」

 このように、幾つもの要素が重なっての敗戦となったが、試合はこの先も続いていく。セルビア戦で浮き彫りとなった課題について、髙田は「コミュニケーション」をポイントに挙げた。

 オフェンスでは「一人で打開することは難しいので、コミュニケーションもそうですし、どういったプレーを選択していくのかが重要になってくると思います」と語り、ディフェンスでは、ローテションでのミスをなくすためにも、コート内でのコミュニケーションが大事だと発した。

 一方で、課題ばかりでもない。髙田「前半は(一時)ダブルスコアでやられていたけれど、(そこから)僅差に持っていけたのは、ディフェンスからブレイクを出せたから。そのスタイルを40分間やり通すことは自分たちの役割。(試合では)良いこともあったので、そこは自信を持って、そして課題はしっかり修正してまた次に臨みたいです」と力を込めた。

 日本は明後日となる24日、初戦でセルビアを破り、勢いに乗るカナダと対戦する。

取材・文=田島早苗