9月27日(現地時間26日)、NBAは22年夏に逝去したNBAのレジェンドである故ビル・ラッセル氏を偲び、全チームが着用する特別なパッチ入りのユニフォームを公開した。

 ラッセル氏は、選手としてセルティックスに所属していた13年間で、8連覇を含む11度の優勝を達成。さらに、当時リーグのみならずアメリカ国内で蔓延していた人種差別に立ち向かった先駆者でもあり、アフリカ系アメリカ人の地位向上にも貢献した。

 パッチは弔意を表す黒色をベースに、ラッセル氏が現役時代に着用し、現在は当時所属していたボストン・セルティックスの永久欠番となっている6番を組み合わせたデザインを採用。NBAのユニフォームサプライヤーであるナイキのロゴの上に配置されている。

 現在、セルティックスの選手の中でもっとも長く在籍しているマーカス・スマートは、「ビル・ラッセルと彼がこのゲームにもたらした影響は無視できない」とNBAを通じてコメント。特別仕様のユニフォームを身に着けたスマートはラッセル氏について「パイオニア、先駆者」と話し、自身のチーム、リーグ、そしてバスケットボールの歴史における偉人を形容した。

「私はただ、彼と彼のレガシー、そして彼が表象したものに敬意を表するのみです」と話したのは、シカゴ・ブルズに所属する白人のアレックス・カルーソ。「なぜなら、彼はバスケットボールのゲーム全般における人種擁護のパイオニアの一人であり、オールラウンドに素晴らしい人だからだ」と尊敬の念を込めて語った。

 さらにNBAは、ユニフォームにパッチをつけるだけではなく、各チームが試合時にスコアラーズテーブルの近くに6番のユニフォームを掲げることも発表。これについて、メンフィス・グリズリーズのジャレン・ジャクソンJr.は「こうして彼のことを思い出せるのは嬉しい」とコメント。こうしたエピソードからも、改めて彼がいかに選手たちから慕われていたかがわかる。

 6番のパッチが入ったユニフォームを着てプレーする22−23シーズンは、黒人選手のみならず、NBA全体にとって特別なシーズンとなるだろう。