9月30日。さいたまスーパーアリーナで3年ぶり通算8度目となる「NBAジャパンゲームズ2022」の第1戦が開催され、会場は満員のNBAファンによる熱気で包まれた。

 2019年のドラフトで日本人史上初となる1巡目(9位)指名でワシントン・ウィザーズ入りした八村塁は「皆さんこんにちは」と切り出し、今回のジャパンゲームズについて「こうやって日本とNBAが一緒にできることは僕にとってもうれしいので、これからも頑張っていきたいと思います」と語ると会場からは割れんばかりの大歓声。

 対戦相手は昨季王者ゴールデンステイト・ウォリアーズ。コート中央には八村と共に、昨季ファイナルMVPを初受賞したステフィン・カリーが並び、豪華な2ショットが実現して試合が始まった。

 トレーニングキャンプから数日後、しかもアメリカから日本へ移動して1日練習して迎えたこの日の試合は、両チームともショットがなかなか決まらず、連係ミスでターンオーバーになる場面もあり、96−87でウォリアーズに軍配が上がった。

 それでも、ウォリアーズではカリー、ドレイモンド・グリーン、アンドリュー・ウィギンズ、ケボン・ルーニー、ジョーダン・プールが先発としてコートへ立ち、カリーとウィギンズが3ポイント、プールが見事なステップワークでディフェンダーを翻弄し、グリーンがトップからコーナーへパスをさばくといったシーズン中のプレーを披露。このジャパンゲームズ初戦では昨季ケガのため全休したジェームズ・ワイズマンがダンクを連発させてゲームハイの20得点に9バウンドと活躍。

 ウィザーズでは八村がモンテ・モリス、ブラッドリー・ビール、カイル・クーズマ、クリスタプス・ポルジンギスと共に先発入り。八村は試合序盤にカリーとの1対1からスティールしてハーフコートを超えたところまで走りこんでルーズボールダイブでハッスルプレーを見せた。

 さらにはディフェンシブ・リバウンドからそのまま持ち込み、相手ディフェンス陣を切り裂いてレイアップ成功。その後もドリブルから持ち込んでプルアップのステップバックジャンパーやドライブで持ち込んでレイアップ、ポストアップからフェイダウェイジャンパーを沈めるなど25分10秒プレーしていずれもチーム最多の13得点9リバウンドをマーク。

 会場では試合前から選手たちのウォームアップを生で見ようとファンが詰めかけ、タイムアウト中やクォーター間にはバッシュを映し出すシーンで盛り上げるなど、NBAという世界最高峰のバスケットボールかつ極上のエンターテインメントの演出が詰め込まれ、大盛り上がりを見せた。

 この日発表された観客数は2万497人。3年ぶりのNBAジャパンゲームズ、しかも日本人NBA選手の八村が所属するウィザーズと、現チャンピオンのウォリアーズという、これ以上ないほど最高な対戦カードの試合に会場に集まった大勢の人たちが熱中し、NBAの興奮をかみしめたに違いない。

 今年のジャパンゲームズは、さいたまスーパーアリーナで1日にファンナイト、翌2日に第2戦が行われる予定。会場へ行けなくとも、「NBA Rakuten」や「Rakuten TV」、さらにはYouTubeでも視聴可能なので、この機会に是非ともNBAがもたらす興奮を味わってみてはいかがだろうか。

 文=秋山裕之

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