◆「誰も俺たちのことを気の毒になんて思ってはくれない。だからこそ、俺たちはやり合う方法を見つけて勝利しなきゃいけない」

 10月29日(現地時間28日、日付は以下同)に敵地ターゲット・センターで迎えたミネソタ・ティンバーウルブズ戦。ロサンゼルス・レイカーズはビッグ3の一角、アンソニー・デイビスを腰の張りのため欠いていた。

 この試合のスターターはバックコートにパトリック・ベバリーとトロイ・ブラウンJr.、フロントコートにロニー・ウォーカー四世、レブロン・ジェームズ、デイミアン・ジョーンズという布陣で、レブロンが28得点に7リバウンド5アシスト4スティールを残すも102−111で負けてしまい、悪夢の開幕5連敗に。

 そんななか、この日はラッセル・ウェストブルックがベンチスタートで32分38秒プレーして18得点8リバウンド3アシスト1スティール1ブロックをマーク。フィールドゴール成功率35.3パーセント(6/17)、フリースロー成功率50.0パーセント(5/10)に5ターンオーバーと、ミスした場面も多かったとはいえ、レブロンは「彼は最高だった。試合を通して最高だったよ」と称賛した。

 キャリア15シーズン目の33歳にとって、ベンチスタートとなったのはルーキーシーズンの2008年11月29日のウルブズ戦以来、なんと約14年ぶり。そんなウェストブルックについて、ダービン・ハムHC(ヘッドコーチ)はこのように評していた。

「ラスには脱帽したよ。ベンチから出てきて、彼の持つインパクトをリザーブの役割ながら見せつけて、我々のベンチ陣を支えてくれた。ただコートに入るだけでなく、なんとか流れを持ち込もうとし、それを一段引き上げようとしてくれた。今夜の彼はベンチスタートながら最高だった」

 ウェストブルックは元シーズンMVPで、オールスターとオールNBAチームにそれぞれ9度も選出され、昨秋には75周年記念チームにも選ばれたスーパースター。だが試合後にこんな言葉を残している。

「最初の日から、俺はこのチームのためならなんだってやる男だと言ってきた。犠牲が必要ならばどんなことでも犠牲にしていく。それは俺のゲームの一部であり、コーチが俺に求めてくれることならどんなことであろうとここ何年も対応してきたことであり、俺はそれをやり続けていく」

 レイカーズはホーム4連戦を迎えるも、31日はデンバー・ナゲッツ(4勝2敗)、11月3日はニューオーリンズ・ペリカンズ(3勝2敗)、5日はユタ・ジャズ(5勝2敗)、7日にはクリーブランド・キャバリアーズ(4勝1敗)と、今シーズンいずれも勝ち越しているチームとの対戦だけに、タフな日程が続く。

 それでも、ウェストブルックはウルブズ戦のプレーを振り返りつつ、チームの現状についてこのように見ていた。

「俺は今夜の自分たちのプレーに怒ってはいない。俺たちのエナジーは正しい方向にあったからだ。そのことが俺はうれしい。AD(デイビス)やほかの選手たちが健康体を取り戻すことが重要になってくると思う。でもそれまで、誰も俺たちのことを気の毒になんて思ってはくれない。だからこそ、俺たちはやり合う方法を見つけて勝利しなきゃいけない」

 レイカーズが開幕5戦を終えた時点でリーグ唯一の全敗チームなのは事実だが、現時点でこのチームがリーグ最下位、あるいはプレーイン・トーナメント進出圏外でレギュラーシーズンを終えることが決まったわけではない。

 まずは今シーズン勝ち越しているチーム相手に戦い抜き、レブロンやウェストブルックが選手たちを引っ張って、初勝利を手にしたいところだ。

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