◆「たくさんの人たちが『彼はもうリーグにいるべきじゃない』と言っていた」

 スティーブ・クリフォードHC(ヘッドコーチ)を招へいして今シーズンを迎えたシャーロット・ホーネッツは、開幕6試合を終えて3勝3敗。昨シーズンはイースタン・カンファレンス10位の43勝39敗を残したのだから、勝利5割を残すことは及第点と見ることもできる。

 だが、このチームは昨シーズンに平均20.2得点7.0リバウンド3.8アシストを残したフォワードのマイルズ・ブリッジズ(制限付きフリーエージェント)、同20.1得点6.7リバウンド7.6アシスト1.6スティールを残してオールスター入りした司令塔ラメロ・ボールを足首のケガで開幕から欠いている。

 さらに、今シーズンにチーム最多の平均23.5得点に7.0リバウンド8.5アシストを残すテリー・ロジアーも、足首を痛めたことで直近4試合を欠場していることを考慮すると、この3勝3敗という戦績は称賛に値すると言っていい。

 チームはゴードン・ヘイワードが平均20.0得点4.5リバウンド4.2アシスト、ケリー・ウーブレイJr.が同16.5得点5.3リバウンド1.5スティール、PJ・ワシントンが同15.3得点4.3リバウンド1.2ブロック、ニック・リチャーズが同12.5得点7.5リバウンド、ジェイレン・マクダニエルズが同10.5得点6.3リバウンドと奮戦。

 そしてロジアーに代わって先発入りしたデニス・スミスJr.が、ここまで平均11.8得点3.7リバウンド6.2アシスト1.7スティールをマーク。アシスト、スティールに加え、フィールドゴール成功率47.6パーセント、3ポイントシュート成功率53.8パーセント(平均1.2本成功)でもキャリアハイのペースを残している。

 2017年のドラフト1巡目9位でダラス・マーベリックスから指名された188センチ92キロのガードは、昨シーズンはポートランド・トレイルブレイザーズで開幕を迎えるもシーズン途中にウェイブ(放出)された苦い過去があり、ケガなどにも苦しんできた。

 だが10月30日(現地時間29日)に行われた王者ゴールデンステイト・ウォリアーズとの一戦では、延長にもつれる激戦で13得点9リバウンド8アシストというトリプルダブル級の成績を残して勝利に大きく貢献。

 その試合で31得点を残したワシントンは「彼のディフェンスがこのチームにとってすごく大きい。それに彼はチームメートたちを見つけてくれるから、本当にいい仕事をしている。彼がシャーロットにいてくれてうれしいよ」と、スミスJr.の働きを称えていた。

 9月下旬にホーネッツへ加入した24歳のガードは「僕にとって、そう言ってもらえるのはすごく大きい。この夏、僕は一生懸命やってきたから。たくさんの人たちが『彼はもうこのリーグにいるべきじゃない』と言っていた。僕にはそういった疑問の声を無視して、集中する必要があった。今こうしてコートへ立ち、このチームのみんなと遂行できること、それは僕にとってこのうえなく大事なこと」と、NBAで活躍できている喜びをかみしめていた。

 今後ボールとロジアーが復帰することによって、スミスJr.のプレータイムは減少するだろう。それでも、ホーネッツでつかんだチャンスを生かし、これからもローテーションを死守してプレーを続けていきたいところだ。