世界最高峰のプロスポーツ選手は、実力や人間性、社会性の対価としてばく大な契約金を受け取っている。とりわけ、NBAはスポーツエンターテイメントの規範であり、そのビジネス規模や広告性の高さから選手の平均年俸も高額に設定されている。

 しかし、キャリアのピークにあるトップアスリートたちは、NBA選手にも引けを取らないサラリーを受け取っている。無論、ピッチやコートで活躍する選手のみならず、サーキットやリングを主戦場とするスターの存在も忘れてはならない。

『Bleacher Report』は、そんな世界のトップ選手たちに焦点を当て、今シーズンの年俸ランキングを掲載した。このランキングはフィールド上の活躍に対するサラリーやファイトマネーなどに限定されたものであり、エンドースメント契約やコート外での事業収入は考慮されていない。

 ランキングで最も高給取りだったNBA選手は、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)。同選手は2021年のオフに4年2億1500万ドル(約298億円)の新契約を締結しており、2022−23シーズンは4810万ドル(約67億円)を受け取る。

 しかし、NBAのトップサラリーを受け取るカリーでさえ8位で、スポーツの世界ではまだまだ上がいる。

 このサラリーランキングで頂点に君臨するのは、現在カタールで開催中の「FIFAワールドカップ2022」にフランス代表として参加するキリアン・エンバペだ。現在パリ・サンジェルマンで活躍する同選手の年俸は、驚異の1億1000万ドル(約150億円)。

 これはカリーを83億円も上回り、ランキングで唯一9桁(ドル換算)を超えるアスリートとなっている。さらに、エンバペの同僚であるリオネル・メッシが6500万ドル(約90億円)で第3位、ネイマールが5500万ドル(76億円)で第7位にそれぞれランクインしている。

 また、試合数の少なさでは、世界4階級制覇を達成したメキシコ人ボクサー、カネロ・アルバレスが圧倒的だ。生涯成績58勝2敗2分けのカネロは、今年5月にディミトリー・ビボル、9月にゲンナジー・ゴロフキンとそれぞれ拳を交え、わずか2試合で8500万ドル(約118億円)のファイトマネーを獲得したという。

 その他にも、NFLのマシュー・スタッフォードとラッセル・ウィルソン、F1メルセデス所属のルイス・ハミルトンがカリーより上位に。NBAトップの高給取りとされるラッセル・ウェストブルック、レブロン・ジェームズ(ともにロサンゼルス・レイカーズ)も名を連ねられない結果は、世界のスポーツ産業がいかに成熟しているかがお分かりいただけるのではないだろうか。

 文=Meiji