午前9時、一斉にティップオフが行われ、「ウインターカップ2017 平成29年度 第70回全国高等学校バスケットボール選手権大会」がついに開幕した。そのオープンニングマッチの1つ、精華女子(福岡県)と県立足羽(福井県)の対戦は、予想を上回る“激アツ”マッチとなった。注目を集めたのは精華女子の三浦舞華(1年)と足羽の林未紗(2年)によるU16日本代表同士のマッチアップ。互いに下級生ながら、チームのエースとして勝敗のカギを握る存在だ。

 試合はスタートダッシュに成功した精華女子が先にリードを奪ったが、第2クォーターで足羽が追いつく展開。さらに第3クォーターに入ると、林が3ポイントシュートやドライブで12連続得点を挙げるなどして、足羽のリードで第4クォーターへと入っていった。

 互いの手の内を知り尽くした同士、精華女子の大上晴司、足羽の林慎一郎の両コーチが異口同音に「リードされてもとにかく粘ってついていけと選手にはずっと指示していた」と語った試合は、残り3分47秒、三浦がスティールから速攻を決めて、精華女子が同点に追いついた。残り時間は1分を切った。足羽は浅野瑛菜がゴール下を決めて1点リードを奪う。しかし試合はまだ終わらない。精華女子は清水利祐子が決勝のジャンプシュートを決めて1点リード。最後の攻撃にかけた足羽はミスが出て、シュートまで行けず。熱戦となったオープニングゲームは精華女子に軍配が上がった。

 敗れた林コーチは、「ルーズボールやリバウンドの差。それをうちは徹底できなかった。どっちが勝ってもおかしくない試合だったが、球際の強さは精華女子さんが上だった」と、敗因を語った。

 一方、勝った大上コーチは「県大会から下級生に注目が集まっていますが、キャプテンの梶原(志保)のリーダーシップは絶対的なもの。石丸雪乃はベンチに回ったが、それでチームに厚みができた」と、3年生に厚い信頼を寄せる。

 そして、ラストショットを決めた清水も3年生だ。「最後のシュートは自信を持って打ちました。苦しい展開でしたが、厳しい場面で勝つための練習をしてきたつもりです。1、2年生が頑張ってくれていますが、私たちはそれを支えて全員で戦うのがうちのスタイルです。最後のシュートは3年生の意地かもしれませんね(笑)」

 精華女子は2回戦で福島インターハイの1回戦で敗れた大阪桐蔭(大阪府)と対戦する。「大阪桐蔭にリベンジするために練習してきました」と清水は力強く語る。精華女子の今後の戦いぶりに注目だ。

文=入江美紀雄