12月23日、東京体育館にて『ウインターカップ2017 平成29年度 第70回全国高等学校バスケットボール選手権大会』が開幕。女子1回戦では注目カードの1つ、聖和学園高校(宮城県)と浜松開誠館高校(静岡県)による一戦が行われた。

 この試合、試合開始から互いに持ち味を発揮し、前半を終えて27−27の同点。予想に違わぬ接戦となる。そして、勝負の行方は後半に委ねられた。第3クォーター開始早々、高野柚希の3ポイントシュートで得点を挙げたのは聖和学園。そして、オールコートのマンツーマンとゾーンプレスで浜松開誠館のボール運びにプレッシャーをかけていく。すると、次第に浜松開誠館に疲れの色が見えだし、ターンオーバーを犯すシーンが多くなっていった。

 結局、第3クォーターでリードを奪った聖和学園が、それを保って1回戦を突破。浜松開誠館は石田悠月が両チーム最多の26得点をあげたものの、U16日本代表の鈴木侑が7得点に抑えられるなど、聖和学園のディフェンスをチームで打ち破れなかった。

 「前半は(浜松)開誠館さんの重い展開に付き合ってしまいました。なので、ハーフタイムには『空いたら打とう』と指示を与えていました」とは聖和学園の小野裕コーチ。さらに「前半はローポストに入れてもディフェンスに寄られてつぶされていましたが、後半はハイポストから入れることでディフェンスを絞らせないようにしたのが正解でした。今野(紀花)へのマークも厳しかったので、インサイドを中心に攻めることで今野へのプレッシャーは弱くなるので、その部分でもうまくいったと思います」と、戦術面での指示も的確だったと言えよう。

 対する浜松開誠館の三島正敬コーチは試合後、思いどおりに進まなかった試合運びに悔しさをにじませた。「オフェンスの指示はしていましたが、相手はサイズがあり、しかも速いので、どうしても手詰まりになってしまいます。そこでリズムが切れてしまいました。同様に相手のオフェンスも止めてはいましたが、そこでもサイズで押し切られてしまいました」。さらに「後半勝負を狙って我慢していましたが、相手はメンバーチェンジをしてプレーングタイムをシェアできますが、うちは控えを出すと戦力ダウンが否めないので、その部分でも厳しかったです」と、三島コーチはほぞをかんだ。

文=入江美紀雄