1月14日にアダストリアみとアリーナで「ドットエスティ B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2023 IN MITO」の『ドットエスティ B.LEAGUE ALL-STAR GAME』が行われ、B.BLACKが127−123でB.WHITEに勝利した。

 オールスターゲーム終了後には記者会見が行われ、B.BLACKのスターターを務めた篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)は、「3年ぶりのオールスターゲームで歓声も緩和され、楽しむことができたので非常に良かったです」と心境を語った。

 篠山は第1クォーター、河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)とともにB.WHITEの富樫勇樹(千葉ジェッツ)へダブルチームを仕掛けるとスティールに成功。そのまま、セバスチャン・サイズ(アルバルク東京)の豪快なアリウープダンクにつながり、今回のオールスターでも屈指のハイライトとなった。「あのプレーに関しては狙い通りで、完全に僕たちの勝ちです」。

 以前からオールスターゲームでのプレーの質、特にディフェンスの強度を上げたいと話していた篠山は、自らの激しいディフェンスで水戸の観客を沸かせると、試合後には「ゲーム全体の質も、インテンシティも少しずつ上がってきたと思います」と語った。

「シーズン中のタフなスケジュールのなかでやっていますんで、安全面も大事ですけど、どうしても中だるみする時間があるので、そういうのをちょっとでも変えていきたいなと、お客さんが楽しんでもらえるようなものをと考えていました。B.BLACKにはディフェンスができる選手がそろっていたので、試合の出だしに迫力みたいなものを見せられればいいなと思ってプレーしました」

 コート内外で観客を楽しませた篠山は、オールスターゲームのMVPに選出。賞金100万円に加え、水戸の名産品を副賞として獲得したが、「100万円は選手とスタッフで山分けにさせてもらいます。名産品に関してもうまく振り分けて、郵送してもらえるようにリーグの方と話をできればなと思います。すべて山分けです」と力強く宣言した。

 入場時には“水戸黄門”姿で登場するなど、サービス精神旺盛な篠山は、「来年、沖縄県で開催されるオールスターでは、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか?」と質問されると、「さっき富樫(勇樹/千葉ジェッツ)さんから、『MVP取って、これで綺麗に引退じゃないのか』と言われたんですけど、その辺りの進退も含めて考え中なので、沖縄のことはちょっと想像できないですね」と最後まで“篠山節”を貫いた。

【動画】篠山&河村によるハードなダブルチーム!