1月20日(現地時間19日)に予定されている、シカゴ・ブルズ対デトロイト・ピストンズによる「NBAパリゲーム」。同都市で開催されるのは2020年以来であり、今回はブルズにとってパリでの通算3試合目となる。
ブルズのレジェンド、マイケル・ジョーダンも1997年にパリで行われた「マクドナルド選手権」に参戦。ヨーロッパから4チーム、北アメリカから1チーム、南アメリカから1チームが出場し、トーナメントを争った。
ブルズは準決勝から登場し、初戦を勝ち抜いたPSG Racingと対戦。チームをけん引していたスコッティ・ピペン、デニス・ロッドマンをケガで欠いていたが、89−82で決勝進出をつかむ。ファイナルでは当時ヨーロッパ王者だったオリンピアコスBCを104−78と快勝で破り、NBA勢の実力を披露した。
エースのジョーダンも足にケガを負っていたが、ピペンら主力選手の穴を埋める活躍を見せ、会場を歓喜の渦に巻き込んだ。当時はまだ子どもだったジョアキム・ノア(現ブルズ/チームアンバサダー)も現地でジョーダンのプレーを見ていたようで、「私にとって、2023年のパリゲームは特別なものです」と、今イベントの開催に感慨深さを見せた。
「1997年にブルズがマイケル・ジョーダンとやってきたとき、それが私にとって初めてのNBA観戦でした。なので、今回のパリゲームは自分がスタート地点に戻ってきたような感じがします」
2007年のドラフトで全体9位指名を受け、ブルズに入団したノア。デリック・ローズ(現ニューヨーク・ニックス)らとともにチームを支え、2014年には最優秀守備選手賞を受賞。2度のオールスター出場も果たし、憧れのブルズでいくつもの功績を成し遂げた。
「子どものころ、ブルズでプレーしたかったんです。本当に、夢がかなうというのはこのことですね。それから年月が経って、今はブルズのアンバサダーとしてここに座っています。私と家族にとって、巡り巡った瞬間なのでしょう」
フランスでの開催は通算12度目となる「NBAパリゲーム」。幼きころのノアのように、今イベントでバスケットボールに魅了される観客が1人でも多く生まれることを願いたい。
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