4月27日(現地時間26日、日付は以下同)。ミルウォーキー・バックスはマイアミ・ヒートとの「NBAプレーオフ2023」ファーストラウンドに1勝4敗で敗れたことで、今シーズンを終えた。

 翌28日。『ESPN』のザック・ロウ記者は、自身のポッドキャスト番組“The Lowe Post”で、バックスのマイク・ブーデンホルザーHC(ヘッドコーチ)が来シーズンも続投になるかは「非常に懐疑的だ」とリーグのインサイダーが口にしていたと話していた。

 ヤニス・アデトクンボ、クリス・ミドルトン、ドリュー・ホリデーというビッグ3に加え、ブルック・ロペスやボビー・ポーティスといった有能な選手を抱えるバックスは、イースタン・カンファレンスならびにリーグベストの58勝24敗でレギュラーシーズンを終えたものの、プレーオフでは1回戦敗退という波乱。

 2018−19シーズンにバックスの指揮官へ就任後、ブーデンホルザーHCは5シーズンで271勝120敗を残し、勝率69.3パーセントはフランチャイズ史上トップ、勝利数でも3位という好成績を残しており、2020−21シーズンには球団史上2度目のNBAチャンピオンへと導いてきた。

 だが、バックスは7シーズン連続でプレーオフへ駒を進めながら、今シーズンは2018年以来、5シーズンぶりの1回戦敗退を喫することに。

 『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者も「バックスにおけるマイク・ブーデンホルザーのステータスについて私が聞いたのは、ヒートに5戦で敗れたことで揺れているというものだった。コーチング面、特にディフェンス面においてアジャストメントに欠けているとね」と話していた。

 ブーデンホルザーHCは残り2シーズンで1600万ドル(約21億7600万円)の契約が残っているものの、今後の去就が注目されている。

 なお、バックスは今夏、ロペスが制限なしフリーエージェント(FA)、ミドルトンは来シーズンの契約がプレーヤーオプションのため、これを破棄すれば制限なしFAとなる。ジョー・イングルズやジェイ・クラウダーが制限なしFAになるほか、アデトクンボが9月に延長契約を結ぶ資格を手にすることとなる。