5月14日(現地時間13日)、現地メディアの『ESPN』は、フェニックス・サンズのモンティ・ウィリアムズヘッドコーチが解任されたことを報じた。

 サンズはシーズン途中のトレードでケビン・デュラントをブルックリン・ネッツから獲得。レギュラーシーズンを45勝37敗で終え、ウェスタン・カンファレンスの第4シードとしてプレーオフに進出すると、ファーストラウンドではロサンゼルス・クリッパーズを4勝1敗で退けたが、続くカンファレンス・セミファイナルでは第1シードのデンバー・ナゲッツを相手に2勝4敗で敗退した。

 クリス・ポールとディアンドレ・エイトンというスターター2人を欠いていたものの、ナゲッツとの第6戦では100−125で大敗。サンズは昨シーズンのカンファレンス・セミファイナル第7戦でも、ダラス・マーベリックスに90−123で大敗を喫しており、2シーズン連続で悔しいシーズンの幕引きとなった。

 サンズのオーナーであるマット・イシュビア氏は、第6戦でナゲッツに敗れた後、すぐにウィリアムズHCの解任を決断したと関係者は『ESPN』に語り、新たなHCの明確な最有力候補はいないという。

 ウィリアムズHCは2019−20シーズンからサンズの指揮官へ就任すると、ポールが加入して臨んだ2020−21シーズンにはリーグ2位の51勝21敗を記録。11年ぶりにプレーオフ進出を決めると、1993年以来となるNBAファイナル進出を果たし、フランチャイズ史上初の優勝まであと2勝と迫った。

 さらに、2021−22シーズンには、リーグ最高勝率および球団史上最高となる64勝18敗という最高の形でレギュラーシーズンを終え、最優秀コーチ賞(COY)に選出。5年契約でサンズへ加入したウィリアムズHCは残り2年となっていたが、2022−23シーズンの開幕前に複数年の延長契約に合意していた。

 サンズを率いた4年間では、レギュラーシーズンで194勝115敗(勝率62.8パーセント)、プレーオフで27勝19敗(同58.7パーセント)という成績を残した。