5月24日(現地時間23日、日付は以下同)。ボストン・セルティックスは「NBAプレーオフ2023」のイースタン・カンファレンス・ファイナルで0勝3敗と窮地に追い込まれるなか、敵地カセヤ・センターでマイアミ・ヒートを116−99で下し、シリーズ戦績を1勝3敗とした。

 この日は「自分たちのシーズンを守ろうとしただけ」と試合後に語ったジェイソン・テイタムがゲームハイの33得点11リバウンド7アシストに2ブロックと爆発。

 さらにジェイレン・ブラウンが17得点4アシスト2スティール、デリック・ホワイトが16得点2スティール2ブロック、グラント・ウィリアムズが14得点6リバウンド、アル・ホーフォードが12得点7リバウンド4アシスト、マーカス・スマートが11得点6アシスト2スティールと続いた。

 シリーズ第5戦は26日にホームのTDガーデンで開催されるものの、ジョー・マズーラHC(ヘッドコーチ)が「我々はリラックスなどできない。次の試合で(今日と)同じレベルの強度、マインドセット、同じ集中力をキープしていかなければならない」と話したとおり、セルティックスはもう1敗も許されないだけに、必勝態勢で臨むこととなる。

 一方のヒートはシリーズ初の黒星。ジミー・バトラーが29得点9リバウンド5アシスト、ゲイブ・ビンセントが17得点4アシスト、ケイレブ・マーティンが16得点4リバウンド、バム・アデバヨが10得点5リバウンドを記録。

 試合後、この勝利でセルティックスがシリーズの流れを奪うか心配しているかと聞かれたバトラーは「それはない」と切り出し、揺るがぬ自信を口にしていた。

「俺たちはもっとエナジーを注いでプレーしなければいけないことを理解し、(次戦で)流れを作り出すことになるだろう。自分たちが窮地に立たされているような気持ちでプレーしないといけない。けど俺たちはシーズンを通して、困難に直面した時にもっといいプレーをしてきた」

 両チームによるシリーズは、ヒートが3勝1敗でNBAファイナル進出に王手をかけた状況ながら、このチームを引っ張るバトラーに慢心はない。次戦ではセルティックスが再び意地を見せるのか、それともヒートが決着をつけるのか。第5戦も必見の一戦となりそうだ。

【動画】ヒートが勝利したシリーズ第2戦終盤をハイライトで!