5月28日(現地時間27日)、「NBAプレーオフ2023」のイースタン・カンファレンス・ファイナルが行われ、ボストン・セルティックスが敵地に赴きマイアミ・ヒートとの第6戦に臨んだ。

 シリーズ戦績0勝3敗から粘りを見せ、ついに第6戦にまでやってきたセルティックス。第4戦、第5戦はいずれも大差での勝利だったが、この試合はマーカス・スマートがヒートのバム・アデバヨにスティールを奪われ、ケイレブ・マーティンに得点を許すなど序盤から白熱した展開に。第1クォーター中盤には同点に追い付かれる場面もあったセルティックスだが、34−29と5点リードで第2クォーターへ。

 続く第2クォーターは、ジェイソン・テイタムのアシストからロバート・ウィリアムズ三世が片手でアリウープを叩き込み勢いに乗ったセルティックス。特にテイタムは、要所でタフショットを沈めるなどこのクォーターだけで16得点に成功した。それでも同クォーター終盤、立て続けにフリースローを献上してしまったセルティックス。57−53と点差を縮められ、試合を折り返した。

 迎えた第3クォーター、セルティックスはデリック・ホワイトのパスからアル・ホーフォードが豪快なダンクを決めると、マーカス・スマートが3ポイントシュートで加点し点差を拡大した。ヒートの粘りに対し、確実に得点を重ね耐え凌いだセルティックスが79−72と点差を7点にし、勝負は最終クォーターへ。

 最終クォーター、ヒートのカイル・ラウリー、ジミー・バトラー、ダンカン・ロビンソンに0−7のランを許し、ついに逆転されたセルティックス。それでも、ジェイレン・ブラウンの得点ですぐに再逆転に成功し、その後はテイタム、ホワイトを中心にリードを広げ、試合は決まったかのように思われたが、終盤、ヒートのバトラーの猛追にあい、残り16秒で2点差に持ち込まれた。

 タイムアウト明け、ヒートのバトラーに3本のフリースローを与えてしまい、残り3秒で102−103と逆転を許したセルティックス。会場はヒートの劇的勝利を確信し最高潮の盛り上がりを見せた。それでも最後のタイムアウト明け、ホワイトがノータイムで放ったレイアップシュートが決まり、104−103で試合終了。セルティックスが大接戦の末ヒートを撃破し、シリーズは3勝3敗に。第7戦にカンファレンス突破をかけた大一番が行われることとなった。

 0勝3敗から見事な3連勝を飾っているセルティックスは、テイタムが31得点11リバウンド5アシスト、スマートが21得点、ブラウンが26得点とこの試合も3人が20得点越えを達成し、アウェーで勝利。この勢いのまま、ファイナル進出を決めるのか注目が集まる。

 一方の敗戦したヒートは、バトラーが24得点11リバウンド、アデバヨが11得点13リバウンド、マーティンが21得点15リバウンドと3人がダブルダブルを達成するも、3連敗を喫した。ホームに戻ってくるも、ファイナル突破を決めることができなかったヒート。次戦までに悪い流れを断ち切ることが必要不可欠だ。

■試合結果
ボストン・セルティックス 104−103 マイアミ・ヒート
BOS|34|23|22|25|=104
MIA|29|24|19|31|=103

【動画】ホワイト ブザービーターで劇的勝利‼︎