「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」で母国・ドイツ代表を初優勝に導き、大会MVPに輝いたデニス・シュルーダー(トロント・ラプターズ)。平均19.1得点6.1アシストを挙げたエリートガードが『ESPN』のマリカ・アンドリュース氏との対談に臨み、ワールドカップの感触やラプターズとの契約理由について語った。

 初めに、熾烈な戦いを勝ち抜いたワールドカップの印象について聞かれたシュルーダーは「子供たちや妻、母、知り合いのみんながセレモニーに参加してくれた」と振り返り始めた。「10年間、このような結果が出ることをチームに求めてきた。僕にとって、代表チームでプレーすることは大きな意味を持っている」。

 昨シーズンはロサンゼルス・レイカーズで主力ガードとして活躍し、プレーオフではウェスタン・カンファレンス決勝まで勝ち進んだシュルーダー。そんななか、彼はレイカーズへの残留ではなく、“新天地”トロント・ラプターズとの契約を選んだ。移籍を決めた理由に、シュルーダーはヘッドコーチの存在を挙げている。

「指揮官のダーコ(・ラジャコビッチ)は、今年がHC1年目。彼とは5年前にオクラホマシティ・サンダーで出会った。僕たちは良い友になったし、彼が僕やチームを指導するやり方が好きだったんだ」

 昨シーズンは41勝41敗でレギュラーシーズンを終え、プレーイン・トーナメントに進出するもシカゴ・ブルズに敗れたラプターズ。これまで先発ガードを務めてきたフレッド・バンブリートが移籍し、チームは新たな司令塔を迎え入れたわけだが、シュルーダーは新チームが自身に適した環境だと感じているようだ。

「代理人には、『ラプターズに行きたい』と懇願したんだ。代表チームで見せたようなプレーをするだけでも、すごくフィットすると思う。もう少しボールを持つ時間を増やして、コートを広範囲に走り、ディフェンスではアクティブに。あのチームのシステムは、僕にかなりフィットするはずだ」

 ドイツのワールドカップ初優勝に大きく貢献したシュルーダーだが、すでに意識はNBAに向いている。「国にとって名誉なことだ」と快挙を噛み締めつつ、「NBAのシーズンが始まったら、我々はそこに力を注がなければならない」と、新たなシーズンに向けて意気込んだ。

 1次ラウンドから無敗でワールドカップチャンピオンまでたどり着いたドイツ。自身の能力を全世界に示したエースのシュルーダーには、ぜひNBAの舞台でも鮮烈な活躍でラプターズの勝利に貢献してもらいたい。

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