11月7日、Bリーグ応援番組『B MY HERO!』の2023−24シーズン第6回が配信され、B1リーグの第6節をレビュー。加えて、今シーズン限りでの引退を表明している選手の特集が組まれ、ラストシーズンに臨んでいる広島ドラゴンフライズの朝山正悟が生出演した。

 シューティングガード兼スモールフォワードを務める朝山は、今年の6月に42歳を迎えた大ベテラン。広島には2015−16シーズンから在籍しており、2019−20シーズンにはB2リーグで西地区優勝を達成し、B1昇格に大きく貢献した。その後も広島でプレーを続け、直近のシーズンはプレータイムが減少しているものの、コートの内外でチームをけん引する“精神的支柱”だ。

 第6節に開催された京都ハンナリーズとのホーム第1戦、朝山は70−45と広島が大幅リードで迎えた第4クォーターに出場し、3ポイントシュート3本を試投。1本ごとにファンから歓声が沸き起こる盛り上がりで、朝山は「1本でも決められたら良かったんですけど」と笑みをこぼしつつ、「チームも勝てましたし、非常にいい雰囲気でやれました」と振り返った。

 今シーズンはゲームキャプテンの寺嶋良、ドウェイン・エバンスに並び、チームキャプテンとして球団を支える朝山。「チームのみんながコートで大暴れできるようにというか、そのサポートができればいいなと思っています」と、自身の役割について触れている。「頼りになる選手がたくさんいるので! 彼らが何かを背負うことなくプレーしてほしいな、という心がけでやってます」。

 ここ数年、「引退」の文字が頭によぎっていたと話した朝山は、チーム全員が集合した8月に引退の意向を固めたという。ベテランとしてコートに立つならば、若手よりも良いプレーができなければいけないという思いがあるなかで、自身のパフォーマンスや試合に向けての心持ちに不安を感じるタイミングが増えていったようだ。

 ともに今シーズン限りでの引退を表明している桜井良太(レバンガ北海道)の話題に移ると、「さみしいなという気持ちもそうなんですけど、よく頑張ったよねっていう気持ちが一番大きかったですかね」と心境を吐露。9月末に開催されたティップオフイベントでも同じテーブルだったようで、公式発表より先に自身の引退を伝えていたと明かした。

 広島での9年目を迎え、「(ここは)スポーツを見る文化が成り立っている地域なんですね。この広島という地域の熱さだったり、温かさだったりとか、そういった魅力的な人柄が出ている街だと思います」と微笑んだ朝山。キャリアの約半分を過ごしたこの地でコートから去ることに、充足感を得ているようだ。

「そのなかで、自分自身がクラブの成長に携われたというのは本当に幸せなことだと思いますし、これまでも人に恵まれた競技人生だったので。最後、この広島でユニフォームを脱げるというのは自分にとって最高にうれしい、誇りに思えることです」

 番組も終盤に差し掛かり、「応援してくださる皆さまに、何か感じてもらえるシーズンにできたらと思っています」と意気込んだ朝山。開幕直後こそ黒星が先行する状況となった広島だが、10月末から続いている連勝を止めることなく、ぜひとも西地区の上位まで駆け上がってもらいたい。

【動画】有終の美を飾れるか!? 朝山正悟が現役ラストシーズンにかける思い