◆■ 広島コラボ企画の始球式に登場

 B1西地区の広島ドラゴンフライズのホームゲームに、プロ野球・広島東洋カープの新井貴浩監督が来場し、「カープもそうですけど、ファンの声援が選手に力をくれます。今日もたくさんの声援でドラゴンフライズのみなさんを応援しましょう!」と呼びかけて会場を盛り上げた。

 広島ドラゴンフライズは今月、ホームで行われる全6試合を「カープコラボ月間」として開催。初戦だった6日のB1リーグ第10節・京都ハンナリーズ戦には、新井監督が登場し、試合前のコート上で「同じ広島にあるスポーツチームとして、ドラゴンフライズのみなさまと一緒に励まし合い、支え合い、広島に元気を与えていきたいと思います」と挨拶した。

 新井監督は始球式にも挑戦したが、3度のフリースローはどれも失敗。最後の一投はリングで3度バウンドしたが、やっぱり決まらず、その場で崩れ落ちた。始球式後に取材に応じた指揮官は、「昨年に続き決められなかったけど、楽しかったです」と話し、「最後に入らないっていうのが自分らしいね」と笑顔を見せた。

 また、今シーズン限りで現役を引退する朝山正悟についても言及し、「1人の選手、1人の人間として尊敬しているので、彼のラストシーズンを応援したい」とエール。「チームのみなさんに頑張っていただいて、ぜひ初優勝で引退の花道を作っていただきたい」と期待を寄せた。

◆■ チーム一丸「家族」で高みへ挑戦

 ドラゴンフライズとカープ、2チームが手を組んで地元を盛り上げていく。広島はスポーツチームが数多くあり、カープの試合を筆頭にスポーツ観戦も盛んな地域。種目の違うチームのコラボが実現し、新井監督は「それが広島の素晴らしいところ。同じ広島のスポーツチーム同士、励まし合って頑張っていこうという空気が広島のいいところだと思います」とうれしそうに話した。

「カープコラボ月間」では今後のホーム戦5試合でカープの選手計7名が登場する。9日の三遠ネオフェニックス戦には『東京2020オリンピック』金メダル獲得に貢献し、『ワールド・ベースボール・クラシック2023』の優勝メンバーにもなった栗林良吏、23日のシーホース三河戦には『アジアプロ野球チャンピオンシップ2023』で日本を優勝に導いた小園海斗などが来場する予定。さらに、ベースボールシャツなどのグッズ販売、サイン入りグッズなどのプレゼントが当たる大抽選会、両チームの公式マスコットであるスラィリーとモヒカンアビィの塗り絵企画など、コラボを生かしたイベントや企画が行われる。

 広島ドラゴンフライズもシーズン開幕前にカープの試合を訪れていた。カープは9月30日にマツダスタジアムで行われた阪神タイガース戦で「広島ドラゴンフライズPRデー」を実施。ドラゴンフライズの朝山が始球式を務め、5回終了時には選手、専属チアのフライガールズ、モヒカンアビィが、カープの応援歌で踊る「CCダンス」を披露するなど会場を盛り上げていた。

 広島ドラゴンフライズとしては、「B.LEAGUE PREMIER」参入条件の1つであるホーム1試合平均4000人以上の目標に向けて後押しとなる。この試合ではカーブとのコラボをきっかけに来場した人も多く、観客数は4175人を記録。今後も目標達成に向けて、既存のブースターや新たに応援してくれるファンの協力は欠かせない。

 朝山は以前、ファンやブースターについて「新井監督が『家族』という表現をされていて、ドラゴンフライズもチームを取り巻くみんなや、応援してくださるみなさんは家族のような存在」と話していた。「B.LEAGUE PREMIER」参入に向けて、チームもファンも含めて「家族」のような一体感が必要となる。

 カープ就任1年目で家族のようなチームをつくった新井監督は、「やっぱり常にファンの方のありがたさを感じてプレーすることが必要だと思う。種目は違うけど、野球でもバスケットでも、ファンの方がいるから私たちがいるんだという気持ちが一番大切だと思う」と観客との一体感を高めるカギに感謝の気持ちを挙げた。

取材・文=湊昂大

【画像】惜しい…!ズッコケる新井監督を4枚の写真で振り返る