8月3日にドルフィンズアリーナで「平成30年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)」男子2回戦が行われ、羽黒高校(山形県)が八千代松陰高校(千葉県)と対戦。僅差のゲームをものにできず、72−75で敗れて大会を後にした。

 第1クォーターで17−28と出遅れた羽黒は後半、渡部凌と西魁斗の2年生ガードが積極的に相手ゴール下まで切りこみ、得点やアシストで攻撃をけん引する。守備でも相手に自由を与えず、第3クォーター残り約5分に試合をひっくり返すと、リードが入れ替わる拮抗した展開に。しかし同点で迎えた試合終了残り約50秒、相手に3ポイントを決められると、樋口蒼生が放ったラストショットはネットを揺らせず。タイムアップのブザーが鳴った。

 齋藤仁コーチは敗因を「決めるべきシュートをポロポロとこぼしていた。逆に相手は決めるべき選手がしっかりと決めていた」と分析。計14本の3ポイントシュートを沈めた八千代松陰に対し、羽黒は24本もの長距離砲を放ってわずか2本の成功にとどまった。また、相手のスタメンのうち4選手が180センチオーバーで、指揮官は「サイズで負けている分、うまく補いながらゲームを運んだのですが……。最後の決定力の差ですかね」と話した。

 その「サイズ」をカバーしたのがモンゴルからの留学生センター、サインジャルガル・ヒシグバヤルだった。196センチの体格を活かしてゴール下で存在感を示し、15得点14リバウンド2ブロックをマーク。7本中6本の2ポイントシュート、3本中3本のフリースローを決めた。

 アフリカからの留学生が多い近年の高校バスケットボール界だが、なぜ彼に加え、ベンチ入りしたオトゴンダリ・トルガ、メンバー外となったガンゾリグ・タミルの3人は東アジア北部の国からやって来たのか。指揮官がその理由を明かす。

「彼らは私費留学生として来日しているんです。モンゴルのNGO団体から推薦されていて、日本の高校で勉強して、日本の大学に進んで、将来はモンゴルで活躍する人材になるようにということで来日しています」

 彼らの高校最後の夏は終わってしまったが、「日本とモンゴルの懸け橋」(齋藤コーチ)として活躍する日を楽しみにしたい。