4日、東京都・後楽園ホールにてプロレスリングNOAH『N-1 VICTORY 2020 〜NOAH NUMBER ONE PRO-WRESTLING LEAGUE〜』が開催され、清宮海斗と中嶋勝彦がN-1 VICTORY決勝戦で対戦することが決まった。

 N-1 VICTORYとは、グローバルリーグ戦の流れをくむNOAHヘビー級の最強を決めるシングルリーグ戦であり、今年はA、B両ブロック合わせて12名が参戦。
 この日は、N-1公式戦として谷口周平vs稲村愛輝、桜庭和志vs征矢学、望月成晃vsマサ北宮、拳王vs杉浦貴、丸藤正道vs中嶋勝彦、潮崎豪vs清宮海斗の6試合が実施。

 未だ0勝の稲村は谷口を相手にゴングと同時に突っ込んでショルダータックル、エルボーと小細工なしの真っ向勝負を仕掛ける。谷口はこれを受けきった上でヘッドバッド一発で逆転しジャーマン・スープレックス。稲村は谷口の顔面蹴りは回避するものの正面から強烈なラリアットを被弾。谷口はヘッドバッド、エルボーの連打からマイバッハボム・ツヴァイ。最後は顔面蹴り3連発で稲村を沈めた。

 互いに優勝の可能性は消えてしまった桜庭と征矢だが、征矢が桜庭のグラウンドの誘いに乗ったかと思えば桜庭も真っ向から力比べを挑むなど互いに相手の土俵で張り合う。征矢が逆水平チョップで快音を響かせれば桜庭もその腕を取ってチキンウイングアームロック。桜庭はそのままグラウンドに引き込んで三角絞め。征矢がパワーボムで切り返そうとすると桜庭はその腕をキーロックに固めて絞り上げるが、征矢がひっくり返して全体重をかけて押さえ込み、そのまま3カウント。

 この試合で勝利すれば優勝の可能性を残せる望月は序盤から激しいローキックの連打で畳み掛けるが北宮はすぐにバックドロップで叩きつけてそれ以上の足殺しを許さず。望月は度々場外に逃れて北宮を苛立たせ、攻め急いだ北宮の足を取って細やかな足殺しも北宮はノーダメージをアピールして仁王立ち。ならばと望月は三角蹴りを狙ってコーナーに飛び乗るが、これを北宮が回避してバックドロップ。なおも望月は三角蹴りを狙うが、今度は北宮がコーナーでキャッチしサイトー・スープレックスで叩きつけて試合を決めた。この結果を受け、この時点で望月の優勝決定戦進出が消えた。

 拳王と杉浦の一戦は、互いにこの試合での勝利が優勝の可能性を残す大一番。序盤からビッグブートでの顔面の蹴り合いに始まり、互いにジャーマン、アンクルホールドなど敢えて全く同じ技をぶつけて意地を張り合う展開となり、両者共に何度もダウンしながらも両者顔面へのビッグブートの相討ちを繰り返す壮絶な肉弾戦に。拳王がエプロンでのジャーマン・スープレックスから背中へのP.F.Sを決めるも、蹴暴をキャッチした杉浦がフロントネックロックに持ち込みレフリーストップ勝ちを収めた。

 丸藤に勝利すれば優勝決定戦進出の中嶋、対する丸藤は杉浦の勝利により中嶋に勝てば杉浦との優勝決定戦進出者決定戦が控える状況での一戦。丸藤は序盤から徹底した腕攻め、中嶋は各種キックでボディに攻撃を集中させていき序盤から互いのトラースキックやハイキックが乱れ飛ぶスリリングな展開に。丸藤はパーフェクトキーロックで一気に有利を掴むとトラースキック、虎王、不知火と畳み掛けてポールシフトを狙うも、中嶋はヴァーティカル・スパイクで切り返し、顔面蹴りからのダイヤモンドボムで3カウント。中嶋が一足先に決勝進出を決めた。

 互いに勝利すればAブロック優勝という状況で始まった試合は、清宮がスリーパーホールドやフェイスロックを軸に潮崎の泣き所である首・肩への攻撃を集中させ、パワーに勝る潮崎はバックドロップでの切り返しやラリアットを中心に反撃し互角の攻防を展開。潮崎がムーンサルトプレスを狙うと清宮はこれを雪崩式リバースDDTで切り返し、那須川天心との特訓で会得した胴回し回転蹴りを披露。最後はタイガースープレックス・ホールドで3カウントを奪った。

 この結果を受け、N-1 VICTORY決勝戦は中嶋勝彦vs清宮海斗に決定。
 中嶋がリングへ上がってくると、たもとを分かったかつての盟友・潮崎に対し「どうしたチャンピオン。なんだこのザマは。まあ、出戻りチャンピオンだからしょうがないね」と嘲笑。清宮がこの言葉に激怒して突っかかっていくと中嶋はへらへらと笑いながら逃げ、「お前のヒーローごっこはもう終わりだ」と今月11日に迫った決勝戦での清宮抹殺を宣言した。

 清宮は「出戻り」の言葉に激怒した理由について「潮崎さんへのリスペクトもあるし、人それぞれの想いでNOAHに上がっている。だから俺はその言葉が嫌い」と語り、潮崎を思いやる。そして「武藤敬司さんや桜庭和志さん、リーグ戦で闘ってきた選手全員の思いを背負って優勝して、その先にNOAHの絶景を見せる」と決意を語った。