3日、東京都・大田区総合体育館にてDDT『Ultimate Party 2020』が行われ、遠藤哲哉が佐々木大輔からKO-D無差別級王座を防衛し、再びDAMNATIONで合体した。

 遠藤哲哉は今年9月にKO-D無差別級王者としてシングルトーナメントである『KING OF DDT』を制覇し防衛戦の相手にケニー・オメガを指名したが、新型コロナウイルス流行の影響でケニーの来日は叶わず。代わりに遠藤は「ケニーと同じく超えなければいけない壁」として自身の属する“DAMNATION”の首魁たる佐々木大輔を防衛戦の相手に指名。

 プライドを傷つけられた佐々木は「俺がお前のベルトに挑戦する?テメェ正気か?俺に挑戦して来いだと?2度と俺に歯向かわないよう絶対的な関係を見せつけてやる!」と敵意を剥き出しに。あくまで遠藤を“格下”と扱う佐々木に対し、遠藤は仲間と結託して佐々木をDAMNATIONから追放することで下剋上を果たし、佐々木は「負けたら引退する」と語るまでに追い込まれていった。

 試合が始まると、遠藤は序盤からその場飛びのシューティングスタープレスなどの空中殺法で畳み掛けていくが、佐々木は遠藤の足をロープに絡めてのドラゴンスクリューや場外で鉄柱やイスを使って足を潰しに行くなど堅実な技術とラフ殺法を交えて徹底した足攻めを敢行。
 遠藤は助太刀に入ろうとするセコンド陣を「邪魔すんな!1vs1の勝負だ」と制し、遠藤スペシャルやカナディアンデストロイヤーなど足のダメージを押しての高機動技で反撃。佐々木も場外へのセントーンアトミコや机上へのダイビングエルボードロップなど大技を繰り出す総力戦に。
 佐々木は多彩な入り方でクロスフェイスに持ち込み、遠藤のハンドスプリング式オーバーヘッドキックを空中でキャッチしてクロスフェイスに持ち込むなどの離れ業も見せる。しかし遠藤もテツヤ・イン・ザ・スカイやトーチャーラックボム、変形片翼の天使などで畳み掛け、最後は佐々木をしっかり抱きしめて何かを囁いてからヘッドバッドで打ち倒し、シューティングスタープレスで死闘に終止符を打った。

 試合後、遠藤の「責任を取れ」という言葉に対し佐々木は宣言通り引退しようとするが、遠藤は「引退は逃げだろうが。責任取るって言うなら、もっともっとプロレスにしがみつくべきなんじゃねえか?佐々木、俺は本気のアンタと今日ここで戦いたかった。こうでもしないとアンタどうせふざけるでしょ?今日本気のアンタと戦えて嬉しかったよ。そこで、また俺達のDAMNATIONで、てっぺんを目指さねーか?カリスマよ」と手を差し伸べる。
 佐々木は感涙しながらも「お前はそこまで言うなら引退は撤回してまたお前と一緒にDAMNATION、やってやってもいいぞぉ?今回だけは無かったことにしてやる」と上から目線で元鞘へ。

 するとそこへ突如DAMNATIONの一員である石川修司が中島みゆきの『糸』を熱唱しながら現れて2人の復縁を祝福。石川がフルコーラスを歌い終えて満足気に2人の手を掲げると佐々木がマイクでぶん殴ってジャイアンリサイタルを終了させた。

 最後は遠藤が「世界的に新型コロナウイルスで安心出来ない日々が続いています。6月、さいたまスーパーアリーナ中止になって、本来今日やる予定だった両国も中止になりました。でも今日こうやってお客さんを入れて大田区総合体育館という大きな大会を開くことが出来ました。これも俺たちを信じてここに集まってくれた皆さんのおかげです。ただ、俺達はまだまだ満足してません。必ず、必ずさいたまスーパーアリーナ、両国国技館、そしてまたこの大田区総合体育館でもっともっと大勢のお客さんを入れて試合をするために俺たちはこれからも戦い続けます。もちろんそのときも、最後にこのリング上に立っているのは俺たちDAMNATIONだ。俺たちは群れない、媚びない、結婚しない。プロレスはこれからも止まり続けずに前に進みますんで、お前ら俺達から目を離すな!以上!」と叫び、チャンピオンとしてしっかりと大会を締めた。

 再び1つになったDAMNATIONのメンバーは全員でバックステージに現れ、遠藤は「窮地に追い込まれたときの本気の佐々木大輔と戦えて嬉しかった」と真剣に思いを語るが、佐々木は「俺は負けたし、今でも遠藤哲哉也をぶっ殺してやりたいし、今日の負けは認めない」と10秒で矛盾するいつもの佐々木節を展開。その後も佐々木が意味不明な演説を続けるとDAMNATIONの面々は大笑いし、遠藤は「ビッグマッチのメインイベントのあとでこういうコメントを出すカリスマはやっぱDAMNATIONに必要だと思ったよ」と笑顔で応えた。

 そして石川が「大田区体育館で歌えるチャンスをもらえるって言うから来ちゃった。両国も歌って、日本武道館も歌って、大田区も歌ったんで、あとは東京ドームしか残ってない」とアーティスト目線で今後の展望を語ると、遠藤は「まあ、ドームも目指していきましょうと、DDT。社長が散々言ってたんで。東京ドーム行きたいって」と東京ドーム大会進出も視野に入れた。