彰人、平田一喜、翔太(ガンバレ☆プロレス)が、樋口和貞、坂口征夫、赤井沙希の「イラプション」を破って、K0-D6人タッグ王座を奪取。新王者組の彰人が、来春までに「若手通信」を復刊することを宣言した。

 DDTプロレスは14日、「DDT TV SHOW! #12」(DDT TV SHOWスタジオ)を無観客で開催し、そのもようは動画配信サービス「WRESTLE UNIVERSE」で放送されたが、波乱の終幕となった。

 メインイベントでは3日の東京・大田区総合体育館大会で挑戦ののろしを挙げた彰人らが「イラプション」が保持する王座に挑戦。彰人らの3人は10年から11年にDDTが開催していた若手選手による興行「月刊若手通信」の主力メンバーだが、近年は所属ブランドもユニットも違うため、この3人でタッグを組むことはまずない、いわば急造トリオ。

一方の「イラプション」は6月20日の東京・新宿FACE大会で、「ダムハーツ」(ダムネーションとストロングハーツの業務提携軍)の遠藤哲哉、T-Hawk、エル・リンダマン組を下して王座に戴冠。その後、強敵の挑戦者チームを次々に退けてV3に成功していただけに“長期政権”の雰囲気も漂っていた。

 試合は翔太がターゲットになり、「イラプション」の波状攻撃を受け、窮地に陥った。だが、それらを耐え忍んだ翔太が、赤井の一瞬の隙を突いた雁之助クラッチで丸め込んで3カウントを奪取。殊勲の星を挙げて、6人タッグ王座を手中に収めた。

 翔太は「大田区で一歩踏み出した、この3人で『若手通信』世代で動いて、6人タッグを獲りました。あの日、あのとき、一歩踏み出してよかった!」と歓喜。彰人は「翔太さんがああやって行動に移してくれたんで。昔、翔太さんは『1度でいいから、KO-Dという名の付くベルトを獲りたい』と言ってましたよね」と、平田は「ジャイアン(坂口)に一発バックドロップ食らわせました。個人としては、前回(10・25後楽園)負けて、こんなに早くチャンスが巡ってくるとは思わなかった。ベルトはうれしいもんですね」と笑みを見せた。

 そこで、翔太が「『若手通信』世代で、何かやれないかな」と言うと、彰人は「会場を押さえてるんです」と衝撃発言。翔太が「『若手通信』復刊? 30歳超えてるのに」と言うと、彰人は「全部含めて、あの頃の気持ちを取り戻しましょう。ギャラは(昔と同じ)100円です」と返した。さらに、彰人は「あの頃は30人とかしか集められなかったけど、今なら10倍は入れられる」とぶち上げると、翔太が「僕らの世代、欲深く生きていきたい」と締めくくった。

 バックステージで、翔太は「一発で獲りました。2年前、ビアガーデンプロレスで彰人さんとシングルやったとき、その後、『いつかK0-Dのベルトを巻く』って宣言した。すっかり忘れてたけど、気付いたらベルト巻いてた。一歩かもしれないけど、自分らの世代で立ち止まらずに暴れていきたい」とコメント。彰人は「DDT内にいる『若手通信』世代は僕らだけじゃない。どこかでCIMAさんとよろしくやってる『若手通信世代』。石井(慧介)選手だって、『若手通信世代』。なんなら冨永(真一郎)選手だって。僕らだけじゃなく、そういう人も巻き込んでやっていきたい」と話した。

 続けて、翔太は「歩んできた道がそうさせるのかわからないけど、みんな控え目な性格なんで自己主張していきたい。なんでTV SHOWでやったのか? 『D王 GP』が始まるんで、日程的にしばらく6人タッグの防衛戦はできないんで、必然的に1カ月はチャンピオンでいられるのは、ほぼ確定。僕はガンプロで僕なりに一歩動きたい。彰人さんには『D王』で結果出してもらいたいし、平田さんにはダンスで盛り上げてほしい」と話した。

また、『若手通信』興行の開催について、彰人は「春までにはやります。勢いで会場を押さえたんですけど、何も決まっていないんで。あの頃、誰が出てました? 入江、美月凛音、ヒロ・トウナイ、関根龍一、那須晃太郎。新日本のキング・ファレ、高橋広夢(現ヒロム)だって出てました。呼べるか呼べないかは別として、あの頃を思い出させるような興行をしたい」と語った。

 一方、ピンフォールを許した赤井は「最悪。今日という日を一生忘れない。よりによって無観客で、どうせならお客さんの前でやりたかった。この前の後楽園でがんばって、ベルトなくなって信じられない。この3人でもっと夢見せていきたかった。女子を含んだミクスドマッチでもっとやりたかった。あの3人も夢があるのかもしれないけど。お腹がスカスカになった。せめてお客さんの前でやるのが筋が通っていると思う。お客さんにすごい悪いなって思いました。ケツァル・コアトルに頼りすぎた。もっとほかを強化すべきと思ったけど。6人タッグはずっと巻いておきたいベルト。絶対にあきらめない」とコメント。

 樋口は「悔しい。6人タッグは『イラプション』にとって、初めてのベルト。思い入れが強い。獲られたけど、終われない。また狙っていきたい」と、坂口は「のび太がドラえもんに助けられた。ジャイアンは負けない。いつでも獲り返す。今日はヤツらの勢いに飲み込まれた。こういう日もある。これで、ウチらの絆はもっと深くなったと思う。このベルトへの思いは一段と増した。次はもっと巻いていたい。負けは認める。いつでも獲り返してやる」と共に雪辱を期していた。