23日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『Road to TOKYO DOME』が開催され、来年1月4日に東京ドームで対戦する内藤哲也と飯伏幸太が年内最後の試合で激突した。

 新日本プロレスでは、例年年間最大のビッグマッチとして「1・4(イッテンヨン)」こと1月4日の東京ドーム大会を行ってきたが、昨年は史上初の4日&5日の2DAYSの東京ドーム大会を開催。そして今年も4日&5日の東京ドーム大会が決定し、6日にはTDCホール大会も実施することが決まった。

 東京ドーム大会では、前年度のG1 CLIMAXの優勝者がIWGPヘビー級王座への挑戦権利証を獲得し、メインイベントで同王座に挑戦することが慣例となっている。
 今年は飯伏幸太が史上3人目のG1 CLIMAX連覇を達成して権利証を獲得したものの、後にジェイ・ホワイトとの権利証争奪戦に敗れて史上初の権利証が移動するという事態となり、一度はジェイが東京ドームで内藤の持つIWGPヘビー級王座&IWGPインターコンチネンタル王座に挑戦することになると思われた。
 しかし、ジェイが1・5での挑戦を指定したため、内藤は1・4のメインで飯伏幸太を挑戦者に指名して二冠戦を行うことを表明。この試合の勝者が1・5でジェイを挑戦者として迎え撃つこととなった。

 内藤と飯伏は互いのプロレスをリスペクトし合っており、同級生でもある2人はかねてよりプライベートでの親交も知られる間柄。ファンもこの両者の二冠戦決定を大いに支持し、ジェイはその様子を見て「なぜ自分が注目されないのか」と不平を漏らしてきた。

 この日の昼に行われた記者会見に出席した内藤と飯伏は「思いっきり楽しみましょう」と正々堂々の闘いを誓い合うが、そこへ突如ジェイが登場。新型コロナ感染対策で記者からの質問が禁止されている中、記者役を演じて「権利証を奪われた史上初の選手であることを恥じているか」「お前ら2人はダサいのになぜジェイ・ホワイトはイケているのか」などと矢継ぎ早に質問して2人を苛立たせた。

 この日の夜の大会では、飯伏幸太&SHOvs内藤哲也&BUSHIのタッグマッチが組まれ、両者が最後の前哨戦を実施。
両者は試合直後からビッグマッチの立ち上がりを思わせる緊張感あるグラウンド戦を展開し、中盤には内藤がグロリア、飯伏がシットダウン式ラストライドを決める場面も。終盤には互いにフィニッシャーであるデスティーノとカミゴェを狙い合うシーンもあったが、最後はSHOがBUSHIをショックアローで沈めたため両者の決着は1・4までお預けに。

 試合後、内藤と飯伏が額を突き合わせながらにらみ合う中、ふらりとジェイがリングサイドに現れ「お前らの試合がメインディッシュじゃない。俺が主役だ!二冠王座戦?違う。もっとデカいものをかけて戦うんだ。お前らは俺と1・5で戦う権利をかけて闘っているだけだ」と挑発するも2人は相手にせず。
 飯伏は内藤に「俺らのプロレス、1・4でしようぜ。最高の俺らのプロレス。覚えてるよな?俺らのプロレスやろうね?」と語りかけ、内藤も「この最高の舞台でのシングルマッチ、お互い楽しもうせ」と笑顔。ジェイは2人の気を引くために2本のベルトを肩にかけて挑発し、そのまま持ち帰ってしまうという暴挙に出るものの、2人はこれを一瞥するのみで健闘を誓いあった。

 バックステージに戻った飯伏は「内藤哲也。わかってるよ。俺は忘れない、内藤哲也との去年の死闘を。また1.4の内藤戦で、俺は負けない」と静かに力強く語る。
 対する内藤は、飯伏との試合への期待とジェイの形振り構わず結果を求めるスタイルに一定の評価を語りつつ、「コロナの影響もあって、俺が思うような1年間じゃなかったけど、『なんかこれも内藤哲也っぽいな、内藤哲也らしいな』なんて思ってしまいますよ。2020年最高のスタートを切ったはずなのに、俺の思うような1年間を過ごすことができなかった。じゃあ、来年も最高のスタートを切ろうか。2021年も東京ドームで、最高のスタートを切ろうか。そして2021年、内藤哲也、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンにとって最高の1年にしてみせるぜ。カブロン!」と語り、年内最後のコメントを締めた。