KO-D無差別級王者・遠藤哲哉が来年2月14日、神奈川・カルッツかわさきでの秋山準との防衛戦に向け自信を見せた。

 DDTプロレスは28日、東京・渋谷区のサイバーエージェント本社で、「D王 GRAND PRIX 2021」にて初出場初制覇を果たした秋山の一夜明け会見と、川崎大会でのKO-D無差別級王座戦の調印式を行った。

 冒頭、秋山は「初出場初優勝。若い選手ばかりで厳しい闘いでしたけど、優勝することができました。優勝=挑戦者決定という感じではないと思うんですけど、D王覇者として、堂々とチャンピオンの前に立ちたいと思います」とコメント。

 7月1日付で全日本プロレスからDDTにレンタル移籍して半年が経過したが、「自分ではよくできたんじゃないかと思ってます。選手たちの目の色も変わってきてるんじゃないかと思います」と話した。

 優勝決定戦でシングル2連勝となった竹下幸之介に対しては、「いろいろ考えてること悩んでることがあるとは思うんですけど。昨日は吹っ切れてやっていたように思うので、これからどんどん上がっていくと思うし。昨日、彼の土俵で闘ったと思います。僕の土俵には上がらなかったですけど」と評した。

 ここ数年、全日本では最前線から引いていたが、久しぶりのトップ戦線での戦いについて、「高木さんの『追いつけ追い越せ』。それが一番ですかね。十分できるんじゃないですか」と話し、来年に関しては「僕だけじゃなく、みんないろいろ見ながらやっていってほしいなと。それはみんなに思います。それぞれ同じ年代のライバルが団体内だけじゃなく、外にもいると思うので、そういうのを見ながらやってもらいたいと思います」と述べ、団体、選手への考えを示した。

 27日、後楽園ホール大会での試合後、秋山が「このプロレス界には、(プロレス大賞で)認められたシングル王者が3人。IWGP・内藤哲也(MVP)、GHC・潮崎豪(殊勲賞)、そして、KO-D・遠藤哲哉。この3人だけ」とマイクで発言したことが反響を呼んでるが、「僕は素直にプロレス大賞でシングルのチャンピオンで取った3人と言ったつもりなんですけど、いろいろ反響があるみたいですね。あった方がいいんじゃないですかね」と語った。

 続いて、遠藤が登壇し、両者ともに調印書にサイン。タイトル戦への意気込みについて、秋山は「D王GP優勝したとは言え、隣にいるチャンピオンには負けています。挑戦者としてふさわしくなるように、今回のリーグ戦、優勝まで来たと思います。僕にはないものをたくさんもっている選手なので、負けている身なので、胸を借りるつもりで臨みたいと思います」と謙虚に話した。

 遠藤は「この度挑戦者に秋山準選手を迎えることになりました。こんなぜいたくなことはないですよね。昨日の試合を見ていたんですけど、竹下が押して竹下が上がってくるのかなと思ってましたが、さすが秋山準だなと思いました。改めて考えてみたら、自分のことしか考えていない竹下と、業界全体を見ている秋山準では圧倒的な差があったのかなと思いました。最後のマイクとか、僕のことをすごくほめてくださって。日本で3本の指に入るレスラーだとおっしゃってくださいました。ただ、ちょっと待てよと。秋山選手が言ったことを、そう簡単に信用していいのか。6月に田中将斗から、このKO-D無差別級を獲って、今までチャンピオンとしてやってきました。KO-Dのベルトの価値、自分のプロレスの価値も高めた自負があります。昨日名前が挙がった僕以外の2人にも負けていない自信があります。僕には秋山準から3カウント取れる技があります。2月14日、川崎で俺が勝って、こう言い直させます。『日本でKO-Dのベルトが一番、日本で遠藤哲哉が一番のプロレスラー』ってね」と自信を見せた。

 これを聞いた秋山は「本心ですよ。力強い、KO-Dが一番という言葉を聞けたのでよかったです。公のところで、チャンピオン自ら言ってくれるのは。僕もレンタル移籍とは言え、(DDTに)来て、そのかいがあります。そんなチャンピオンから今の言葉を聞いて、ますますあのベルトがほしくなりました」と力を込めた。

 さらに、秋山は「昨日もモニターで見てたんですよ。簡単に外にどういう風に回転してるかわからないような、クルクル回るような技を使っていて、すごいなと。このキャリアになって、それぐらい思わせる選手だと。研究材料はそんなにないですけど、俺をぶつけるしかない」と語った。

 遠藤は「D王GPで秋山選手と対戦して、俺が勝った要因は、実力5割、運が5割だと思ってます。ただ、運というのも偶然とかじゃなくて、俺のパターンがはまった。運も実力のうちと言いますけど、まさにその通りだなと思います。初戦と同じ気持ちで闘えるのかなと思います。秋山選手も1回対戦してるので警戒してくるだろうし、自分のパターンがうまくはまるかどうか。そこだけですね」と分析。

 最後に遠藤は「20年は第75代無差別級王者、白石観光大使、プロレス大賞技能賞と肩書きが増えた1年だった。21年、秋山準から防衛したという肩書きを増やしたい。秋山準から防衛できるのを楽しみにウズウズしてます。(追いつけ追い越せについては)意識してないと言ったらウソになる。ただDDTのよさというのがあると思うんです。各団体によさがあると思うので。いかにして、DDTのよさを保ちつつ、外に発信して広げていって、DDTがトップを取るかというのが大事。DDTの色を消さずに、日本一、世界一を狙いたいと思ってます」と締めくくった。