3日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2021 NEW YEAR WARS 〜ReOStaff株式会社 presents〜』が行われ、ゼウス&イザナギが大森北斗&土肥こうじからアジアタッグ王座を防衛した。

 現在アジアタッグを保有しているのは、元三冠王者であるゼウスと、自らその正体を丸山敦だと明かしている謎のマスクマンであるイザナギ。
 ゼウスと丸山は、元大阪プロレス所属で現全日本プロレス所属であるという数奇な運命で結ばれたタッグであり、かつてアジアタッグに挑戦歴もあった。その後、丸山がイザナギへと姿を変えヒールユニット“PURPLE HAZE”を組織。その頃に結果を出せずに悩んでいたゼウスを引き入れたことで両者のタッグが再結成された。ヒールとなり“怖いゼウス”の姿を取り戻して大暴れするゼウスをイザナギが老獪なテクニックでサポートする名タッグとして昨年8月にアジアタッグ王座を戴冠した。

 ゼウスは昨年11月から開催された世界最強タッグ決定リーグ戦にPURPLE HAZEのメンバーである入江茂弘とのタッグで出場予定であったが、新型コロナウイルス陽性反応が出たため無念の欠場。代打でイザナギが出場するも1勝6敗の最下位に終わった。
 この6敗はすべてイザナギの敗北によるものであり、アジアタッグに照準を定めていた大森北斗はこの結果に「よくもアジアタッグの価値を下げてくれたな」と激怒。外敵ヒール軍“Enfants Terribles”に加入している北斗はメンバーの土肥を伴ってイザナギへの襲撃を繰り返し、リング上でのマスク剥ぎや試合後の襲撃などで因縁を深めていたが、イザナギは逆に北斗をPURPLE HAZEへ勧誘し「お前をイザナミにしてやる」と息巻いていた。

 ヒール軍vsヒール軍の構図となったこの試合は、両軍のメンバーたちがセコンドに揃い踏みし、随所で試合に介入する荒れた展開に。その中でもゼウスがパワーに長けた土肥を引き受けて食い止め、イザナギと北斗の対面を作り出していく。
 イザナギはトラースキックやバックキックなど多彩な蹴り技で攻め込んでいき、ゼウスとの大阪インパクト(※ダブルインパクト式のミサイルキック)も決める盤石の連携を発揮。粘りを見せる北斗はRKOやジャーマン・スープレックスで反撃していき、無想一閃(※変形パーフェクトドライバー)で決めにかかるが、これをかわしたイザナギがハイキック2連打からのデルフィンスペシャル2号を決めて3カウントを奪った。

 イザナギとゼウスは改めて北斗を勧誘するも、北斗は一度応じるフリをして油断させてからイザナギに急所攻撃を叩き込み、荒々しく去っていった。
 その後、2人の勝利を随所でアシストしたPURPLE HAZEの入江茂弘&UTAMAROがリングに上がり、アジアタッグへ挑戦表明。ゼウスは世界最強タッグで組むはずだった入江と対角線で向かい合えることに喜び、これを快諾。軍団同士で最高の王座戦にすることを誓った。

 バックステージに戻ったイザナギは「アイツは1回、2回負けてすぐ音を上げるやつだったら元々誘ってないし、今日で終わりじゃないですからね、北斗と俺の物語は」となおも北斗の勧誘に執心。そして「王座戦までに入江くんを蹴るっていう覚悟を付けないと。仲良しこよしで行ったら持っていかれると思うんで」と決意を語った。