4日、東京都・後楽園ホールにてプロレスリングNOAH『NEW SUNRISE 2021』が行われ、馳浩がメインイベントにサプライズ参戦を果たした。

 この日の大会は事前にカード発表をせず、会場で入場曲が鳴って初めて出場選手が分かるというサプライズ形式での開催に。
 メインイベントでは6人タッグマッチが行われることとなり、まず青コーナー側から“M’s alliance”の武藤敬司&丸藤正道が入場。そして3人目に登場したのはなんと田中将斗。名前にMが付く田中はリング上で武藤&丸藤と指でMの字を作りM's alliance入りを表明した。
 対角の赤コーナー側では、まず潮崎豪&清宮海斗が入場。この豪華メンバーの中での最終入場者が誰なのかに期待が集まる中、会場に鳴り響いたのは『TWO HEARTS』。観衆が思わず驚きの声を上げる中で馳浩が入場すると、コーナーポストに上でTシャツを脱いで見事にビルドアップされた肉体を披露した。

 馳は1995年に当時自民党の幹事長だった森喜朗氏のスカウトで政界に進出し国会議員に。その後もプロレスラーと国会議員を両立してきたが2006年にプロレスラーを引退して議員に専念。長らくリングからは離れていたが、2017年に行われた武藤敬司プロデュース大会『MASTERS』にて約11年ぶりのリング復帰。この日は2018年8月の3度目のMASTERS参戦以来のリングであり、約1年4ヶ月ぶりの試合となった。

 馳は丸藤をグラウンドで圧倒して優位を取り、逆水平チョップを連打。丸藤が逆水平チョップで反撃していくと馳を知るファンは逆転されることを予想するが、この日の馳は倒れず耐えるばかりか丸藤に何度も顔面を蹴らせた上で大外刈りでなぎ倒して見せる。さらに馳は田中のラリアット連打も倒れず耐え、見事な弧を描く裏投げで叩きつけてから「コロナに負けるなよ!」と叫んでジャイアントスイングで田中を振り回す。
 試合終盤には、2月12日の日本武道館大会でGHCヘビー級王座をかけて闘うことが決まっている潮崎と武藤の対面が中心となり、武藤はドラゴンスクリューからの足4の字固めで動けなくしてからシャイニング・ウィザードを叩き込む。しかし潮崎は2発目のシャイニング・ウィザードをガードすると、すかさず清宮がミサイルキックを放って武藤を吹き飛ばし、馳がノーザンライト・スープレックスで追撃。強力なアシストを受けた潮崎がゴーフラッシャーからムーンサルト・プレスで武藤から3カウントを奪うという挑発的な勝利を収めた。

 マイクを取った馳は「潮崎、今日の武藤はお前の様子見に来ただけだから油断すんなよ」とアドバイスを贈り、「会場にお越しの皆さん、ありがとうございました!今、緊急事態目前です。にもかかわらず、こうしてプロレスを愛していただき本当にありがとうございました!若い力にプロレス界を託したいと思います。本当に武藤を破るのは、潮崎、お前しかいない!期待してるぞ!」と想いを叫んだ。

 そして、リングを降りた馳は、本部席で解説を務めていた山田邦子さんの元へ歩み寄り、笑顔でグータッチ。約34年前に『ギブUPまで待てない!!ワールドプロレスリング』の番組内にて遺恨が生じていたとされる両者が公共の場で劇的な和解を果たした。