11日、広島県・広島サンプラザにて『THE NEW BEGINNING in HIROSHIMA』が行われ、内藤哲也が二冠王座の防衛を果たした飯伏幸太の持つIWGPインターコンチネンタル王座への挑戦を表明した。

 飯伏は1・4東京ドーム大会で内藤哲也を破ってIWGPヘビー級王座&IWGPインターコンチネンタル王座を獲得。翌日1・5東京ドーム大会で因縁のジェイ・ホワイトも下して初防衛に成功し神になった。
 二冠王となった飯伏に挑戦を表明したのはSANADA。SANADAの「プロレス界の希望となるSANADAからのギフト、受け取っていただけますか?」の言葉に飯伏は「僕もSANADAさんともっともっと試合がしたい」と快諾し両者の王座戦が決定。両者のシングルマッチでの対戦は過去3度、いずれもG1 CLIMAXでの対戦であり飯伏が2勝1敗で勝ち越し中。

 使う技が似ている2人だが、前哨戦を重ねていく中でSANADAが「闘うごとに自分たちの闘いが近づいている気がする」と語るように互いに共鳴していき、この日の試合でもプランチャやフランケンシュタイナーなどどちらかが技を繰り出すともう一方が直後に同じ技をやり返す攻防を展開して更に互いを高め合う。
 そしてSANADAが掟破りのやり投げやカミゴェと飯伏の意表を突き、奈落式TKOや大一番にしか見せないタイガースープレックス・ホールドも繰り出す総力戦を展開。飯伏もこれを真っ向から受け止め、リバースカミゴェからの正調カミゴェを叩き込むがSANADAは意地のキックアウト。ならばと飯伏はニーパッドを下げて生のヒザをむき出しにし、ハイキック、ジャンピングニー、カミゴェと畳み掛けて3カウントを奪った。

 飯伏はベルトを受け取るとSANADAの手を握りながら何かを語りかけ、SANADAも頷きながらこれに応えて互いに座礼。SANADAが退場し、飯伏がマイクを取って観衆を煽る中、前二冠王の内藤哲也が花道からゆっくりと歩を進めて登場し「東京ドーム大会で神様になられた飯伏幸太選手。次のタイトルマッチの挑戦者に立候補しに来たぜ、カブロン!た〜だ〜し!つい1ヶ月前に東京ドームで完璧に3カウント取られたわけで、『またその2本のベルトに挑戦させろ』だなんてことは、言わないよ。俺が挑戦したいベルトは、インターコンチネンタル王座。その白いベルトに挑戦させてもらおうか。挑戦したい理由は、簡単。神様・飯伏幸太が掲げているベルトを1本に統一したいというプランに反対だからだ」と飯伏の持つIC王座1本に狙いを絞っての挑戦表明。
 これに受けた飯伏は「トランキ〜ロ!しゃべんなよ!」と苦手な舌戦でも対抗し、「内藤哲也vs飯伏幸太が見たい人?(※観衆が大喝采)拍手が多いみたいだ。やろう。俺はいつでも良いよ。日にちを決めてください。どうぞ?」と煽り返してから内藤の答えを待たずに「僕は、逃げない!負けない!諦めない!そして、裏切らない!今日は本当にありがとうございました!広島、サイコォ〜ッ!」と大会を締めるマイペースさも見せつけた。

 バックステージに戻った飯伏は内藤が二冠統一に異を唱えていることに関して「彼の言ってることも全部わかったうえで、僕は一つにって言ってるんで。僕は気持ちでは負けてないです。そこはたぶん、内藤選手は気持ちで負けないと思いますよ。ずっとこの二つ、(内藤の思いは)どちらかというとIWGPヘビーじゃないですか、(IWGPヘビー級のベルトを)欲しいと思ってると思うんで、半分ちょっと、いたずらじゃないですけどインターコンチネンタルを選んだんじゃないかなと、そう思ってますよ」と分析。「何度でも、誰とでもやります」と王者としての抱負を語った。

 対する内藤は、「この統一プランに関してさ、今日放送席にいたけど、棚橋弘至はどう思ったのかな?オカダ・カズチカはどう思ったのかな?そのへん聞いてみたいよね。俺はやっぱり、反対かな。“統一してくれよ”っていう思いで、東京ドームで彼に2本のベルト渡したわけじゃないんで。まあ、ただ、チャンピオンベルトをどう扱おうが、それはチャンピオンの自由だと思うよ。俺もかつて放り投げてきたし、壊してきたしね。でもそれはチャンピオン、ベルト保持者の特権だから。どう扱おうと、チャンピオンの自由だから。だから飯伏のプランもいいと思うよ。ただ反対だと思うのであれば、行動を起こしてベルトを獲るしかない。だからこそ俺はリングに上がった」とその胸の内を明かし、自身の信念を貫くべく静かに闘志を燃やした。