3月30日、後楽園ホールでIWGP世界ヘビー級王座のベルトがお披露目された。

 1987年にアントニオ猪木が初代王者となったIWGPヘビー級王座。第19代王者であった橋本真也時代にベルトのデザインが変更され二代目に。2005年にブロック・レスナーが三代目ベルトを巻くも、そのままアメリカに持ち帰ったため幻のIWGPと言われるベルトになってしまう。
 2008年に二代目ベルト王者となった中邑真輔が、三代目ベルト王者となったカート・アングルとIWGP統一戦を行い中邑が勝利。その際に統一された四代目ベルトは、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカ、内藤哲也、AJスタイルズなどが価値を高め、新日本プロレスが暗黒期から抜けた新時代の象徴となっていった。

 2011年にアメリカ大会開催にあたりIWGPインターコンチネンタル王座が設立。MVPが初代王者となり、その後2012年に4代目王者となった中邑が「10円玉みたい」とデザインを酷評。二代目ベルトが完成すると2015年まで毎年中邑が王者となるが、2016年に中邑はWWEへ移籍してしまう。ケニー・オメガがベルトを引き継ぎ、2018年以降は内藤哲也が飯伏幸太やクリス・ジェリコを相手に価値を高めていった。

 そして2020年1月5日、内藤が史上初のIWGPヘビー級王座とIWGPインターコンチネンタル王座のニ冠王者となるが、新型コロナウイルスの感染拡大により大会数が激減。そんな中、2021年1月4日の東京ドーム大会で内藤からニ本のベルトを奪取した飯伏が二冠統一を宣言し、これにはIWGPの歴史を見ていたファンや選手から賛否両論が巻き起こる事態に。飯伏は異を唱える挑戦者たちを次々と打ち破り、3月4日の旗揚げ記念日大会でIWGPジュニア王者のエル・デスペラードを倒し初代IWGP世界ヘビー級王者として認定された。

 この日はついに新ベルトが観客の前でお披露目され、新日本プロレスがそのベルトに込められた想いを発表。
 IWGP世界ヘビー級のベルトには歴代すべてのベルトのデザインが継承されており、放射状に広がるラインは初代、王冠のように上部に広がる形状は二代目、世界に羽ばたく羽根は三代目、2色の配色とライオンマークの配置は四代目、サイドバックルの形状はインターコンチのベルトデザインが継承されていると説明され、『闘いの魂を受け継ぎ世界に羽ばたく』という意味が込められているという。
そして上部のライオンマークが太陽として世界を照らし、その周囲には闘魂を示す燃える炎、そして世界を貫く剣が描かれている。さらに地球儀の周辺には5つの宝石が埋められており、この宝石は50周年と5大陸を表しているとのこと。宝石の台座はライオンの牙になっており、これには『世界を掴む。捕らえる』という意味が込められていると語った。

 34年間続いたIWGPヘビー級の終焉と、IWGP世界ヘビー級新時代の幕開け。そのスタートは、4月4日両国国技館大会で王者・飯伏幸太とウィル・オスプレイによってスタートする。