DDTプロレスとしては、16年ぶりとなるタッグリーグ戦「Ultimate Tag League 2021」(5チーム参加)が5月27日、東京・新宿FACEで最終戦となり、サウナカミーナの竹下幸之介、勝俣瞬馬組が激戦を制して優勝を果たした。竹下組はスマイルピッサリ(HARASHIMA、岡林裕二=大日本プロレス)が保持するKO-Dタッグ王座に挑戦することが決まった。

 同9日の東京・後楽園ホール大会で開幕した同リーグ戦は、最終日を迎えた時点で大混戦。イラプションの樋口和貞、坂口征夫組と、準烈の秋山準、大石真翔組が4点で首位タイ。ダムネーションの佐々木大輔、火野裕士組、竹下組が3点で追走していた。

 この日、まず第4試合で樋口組と佐々木組が対戦し、佐々木が坂口からクロス・フェースロックでギブアップを奪い、ダムネーションが勝利。

 続く第5試合では竹下組と秋山組が激突したが、竹下のザーヒー(ヒザ蹴り)から、勝俣がスクールボーイで秋山を丸め込んで殊勲の星を挙げた。

 この結果、佐々木組と竹下組が得点5でトップに並び、優勝決定戦が行われることになった。試合は一進一退の攻防となったが、15分過ぎ、竹下が佐々木を投げ捨てパワーボムでコーナーマットにたたきつける荒技に出た。2発目をかわされた竹下は佐々木にラリアットを一閃。ここで勝俣がバックドロップで火野を投げて動きを止めると、合体式のMADMAXを決めて竹下が佐々木から3カウントを奪取した。

 竹下は「最後まで僕たちの優勝を信じて応援してくれたファンの皆さまのお陰で、僕と勝俣、初めて何か実績を残すことができました。最後、やっと渾身のMADMAX決まって、3カウントを奪ったのは俺やけど、今日の主役は俺よりも先に秋山準から3カウントを奪った勝俣じゃないですか!」とマイク。

 勝俣は「28年間、リーグ戦だったりトーナメントで優勝したことがないんで、メチャクチャうれしいです。この先も、もっともっと竹ちゃんと突っ走っていきたいと思いました。私、優勝して満足したくなくなっちゃいまして。欲がすごく出ちゃったんです。KO-Dの現タッグ王者って誰かわかります? 僕と竹ちゃんで(スマイルピッサリに)挑戦しませんか?」と挑戦表明。

 これを聞いた竹下は「今の俺たちなら勝てる! 今林(久弥GM)さん、竹下、勝俣組、今しかないです! 挑戦させてください!」とアピール。

 今林GMは「この激闘を勝ち抜いた優勝チームですから、もちろんOKです。日程に関しては大日本さんと協議の上、決めて発表させていただきます」と了承し、竹下組のKO-Dタッグ王座挑戦が決定した。

 バックステージで竹下は「まずは勝俣が奇跡を起こしましたね。プロレス界に数年に1度訪れると言われている奇跡を、今日は勝俣が起こして、俺より先に秋山さんから3カウントを取って。ずっと2人がサウナカミーナ、サウナ部になる前、オールアウトのときから、毎週末タッグ組んで、いろんな地方でメインイベントやってきたんですよ。『WRESTLE UNIVERSE』に残ってないような大会とかでも、2人で組んでメインで闘って、いつも勝俣が負けてきたんですよ。いつも勝俣が3カウント取られて。いい噛ませ犬になってたタッグチームだったので、こうして実績を残せて、うれしいですし、強豪チームのなかで優勝できたというのがうれしい」と満面の笑み。

 勝俣は「MAOでもなく、(上野)勇希でもなく、竹ちゃんとタッグリーグに出て優勝できたってことにすごく意味があると思うんです。オールアウトに入ってから、今日までたくさん、いろんなことがありました。ケガも多かったし、プロレスが怖くなった時期もあったし、竹ちゃんが怖くなった時期もあったし、ダムネーションと試合するのがイヤだったというときもあったし。それが今日のためにあった過程だった」と感慨深げ。

 さらに、竹下は「今日のためじゃないよ。もう一個俺らは高みを目指して。今日よりも素敵な一日になると思う。KO-Dタッグを取れたら。今しか無理。このチャンスを逃したら、もう俺らは、これが最初で最後ぐらいの気持ちでこのチャンスをつかんで、トップまで行き切りましょう」と力を込め、勝俣は「俺らチャンスはいっぱいあったけど。俺がケガとか竹ちゃんがケガとかでタッグに挑戦できなかったり。1回タッグに挑戦したけど、そのとき樋口、関本(大介)組にコテンパンにやられたけど、今の俺らならいける」と自信を見せていた。

 また、竹下は「CyberFight Festival 2021」(6月6日、さいたまスーパーアリーナ)でのプロレスリング・ノアの清宮海斗、稲村愛輝組との対抗戦に触れ、「清宮選手は毎日落ち込んでるな。この調子の良さ、勢い。これ清宮、稲村組に勝ち目ないでしょ。4人でこの日の一番を取ろうという、熱のこもった試合をしようという気持ちも最初はありましたけど。申し訳ないけど、もう圧勝で」と必勝を期していた。