29日、東京都・後楽園ホールにて『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.11〜初代タイガーマスク40周年記念第2弾〜』が開催され、タイガー・クイーンが鮮烈デビューを果たした。

 タイガー・クイーンは、初代タイガーマスクこと佐山サトルとジャガー横田がゼロから生み出した“女子版タイガーマスク”。
 半年以上前から2人による指導が行われていたといい、初代タイガーは「ジャガーさんの教えも私の教えもある。魂の部分では全く一緒ですので、そこのいちばん重要なところもガッチリと彼女は掴んでいます。いわゆる、40年前のタイガーマスクと同じということです。これが僕が恩を感じているプロレス界に残せる遺産かなと思います」と太鼓判を押し、ジャガー横田も「タイガー・クイーンは最高のレスラーになると思います。初代タイガーのクローンだと私は思っております」と絶賛。
 事前の会見で1度だけ姿を表したクイーンはミステリアスな雰囲気を纏って沈黙を貫き、その人となりや意気込みは不明なものの、170cmを超えているのではないかという長身と、凛とした立ち姿から圧倒的なオーラを放っていた。

 そしてクイーンのデビュー戦は、女子プロレス界きってのパワーファイターであり、純プロレスからデスマッチまで一級品の試合を魅せる山下りなとのシングルマッチ。

ゴングとともにクイーンが軽快なタイガーステップを踏み、タイガースピンで山下を倒し、コーナーでサマーソルトキックを披露すると観衆からはどよめきの声が上がる。
 しかし百戦錬磨の山下はクイーンの足を攻めて機動力を封じると、サソリ固めやカーブストンプ、顔面へのトラースキックやラリアットなど強烈なパワーファイトで応戦。一時は立ち上がれなくなったクイーンだったが、セコンドのジャガーの激励を受けて立ち上がり、山下のスプラッシュマウンテンを後方回転して着地し、初期型タイガードライバー、ツームストンパイルドライバー、ダイビングヘッドバッド、タイガースープレックス・ホールドとタイガー殺法で畳み掛けて3カウント。
 アイスリボンのシングル王座であるFantastICE王座を持つ山下から勝利するという華々しいデビュー戦となった。

 クイーンは無言のまま会場を去ったが、タイガーは「非常にいい試合だった。思った以上に合格点をあげられる。本当に良かった。本人も合格点だけど、今日の相手の山下選手も良かった。相手が山下選手だったからこそいい試合になったし盛り上がったと思う」と大絶賛。
 さらにセコンドとして一番近くで試合を見守っていたジャガーも「ものすごいプレッシャーの中で頑張ってるわけですから。自分がどれだけ騒がれてるか分かってると思うんで。緊張の中であそこまでの動きってのは最高だと思います」と合格点を出した。

 初代タイガーマスクこと佐山サトルが公認した女子版タイガーマスクには、タイガードリームことキャンディー奥津、タイガーエンジェルことカルロス天野らが存在するが、令和の時代に初代タイガーと女子プロレスのリビングレジェンドであるジャガー横田が直々に新たな虎を誕生させた。
 初代タイガーマスクはデビューから40年経っても日本中、世界中のレスラーたちに影響を与え続けている。その後継者となり得るタイガー・クイーンが40年後のプロレス界でもその名を語り継がれるような存在となることを願いたい。