26日、都内某所にてストロングスタイルプロレスとワールド女子プロレス・ディアナが会見を行い、両団体が協力体制を取ることが発表された。

 ストロングスタイルプロレスは“初代タイガーマスク”佐山サトル率いる男子団体であり、女子団体であるディアナとの交流の始まりは2020年12月にジャガー横田が初参戦したことに遡る。
 同団体では、2020年3月に団体15周年記念イヤーの新たな試みとして、団体初の女子プロレスマッチを実施。当初は崖のふち女子プロレスの松本都がマッチメイカーを務めていたが、ジャガーの参戦以降はジャガーが女子プロレスマッチのアドバイザーに就任して指揮を執るようになる。
 以降、両団体は親睦を深めていき、今年6月にはディアナ道場にてストロングスタイルプロレスの道場マッチシリーズが開始したり、佐山サトル&ジャガー横田がゼロから育成した“女性版タイガーマスク”タイガー・クイーンを生み出したりと共同作業も増えていただけに、両団体が正式に協力体制を取ることは自然な流れとも言える。

 会見は2部制で発表され、第1部ではストロングスタイルプロレスとディアナの協力体制が発表。
 登壇したのは、ストロングスタイルプロレスから新間寿会長、佐山サトル、平井丈雅代表、スーパー・タイガー、間下隼人、タイガー・クイーン。ディアナから井上京子、ジャガー横田、佐藤綾子、梅崎遙、マドレーヌ。

ジャガー横田
「本日は残暑の厳しい中、足を運んでいただきありがとうございます。本日は、私が所属するディアナ、女子のアドバイザーとして雇っていただいているストロングスタイルプロレス。この両団体をちょうど私はどちらにも足を運び、どちらの団体の雰囲気も知ったわけですが、その中でやはりどちらも帯に短したすきに長しじゃないですけど、なにか足りないものがあるんじゃないかと考えたときに、両団体が協力し合えれば大きなものになっていくんじゃないかなという案からそれぞれの団体に相談して今日に至っております。今後とも真ん中の橋渡し役、そして団体が大きくなっていくように協力していきたいと思いますので」

井上京子
「皆さん、お忙しい中お集まりいただきありがとうございます。実はデビュー当時、そして若手と呼ばれているときから、初代タイガーマスクの試合を、ま〜いかい毎回、もう昔はビデオテープだったんですけど、ビデオが伸びるくらい大好きで大好きで毎日見ておりました。まさか、33年経って自分が団体をやって、そしてこの協力団体という……ここまで来ると誰が思ってましたかね!自分でもびっくりしております!先程ジャガーさんがおっしゃってくださったように、これからまだまだディアナも伸びしろあると思います。そしてもちろん、ホントさっきから緊張してるんですけど、初代タイガーマスクさんから学べるところもあると思いますので、もっともっとお互い協力し合って、プロレス界の未来をどんどんつなげていきたいと思います。これからもよろしくお願いします。(※タイガーに向き直って頭を下げる)そして、よろしくお願いします!」

佐山サトル
「本日はご来場いただきまして誠にありがとうございます。この日を迎えられたことを本当に幸せに感じます。まず、協力し合う話になったときに、ジャガーさんの人柄を見て、こんなに信用できて、確実に誠実な人はいないなと思って。こういう結果になって本当に満足です。今、京子さんの方から私のことを褒めていただきましたけど、私も京子さんが私の友人である藤原敏男と暴れたことをよく知っております。(※京子が吹き出す)なんと、藤原敏男を押しのけて電気を割ったという話をお聞きしております。そのお2人がいる団体、ストロングスタイルがぴったり合うと思います。タイガー・クイーンの話もありますし、今日はここでしていいのか分かりませんが、こんなピッタリ合う、そしてプロレス界のために邁進していく、これから私がプロレスに対する恩返しが出来るこの提携を本当に喜んでいます。皆さんもこれを本当に喜んで受け入れてください。よろしくお願いします」

新間寿会長
「コロナでもって、毎日のように本を読み、先日は目を痛めまして、約2週間位寝床の中で呻吟致しました。宮本武蔵を読み、山中鹿介を読み、塚原卜伝を読み、柳生兵庫助を読み、色んな本を読みました。今、86歳。“今と言う今なる時はなかりけり、まの時くればいの時が去る”。その今、天地の始原が今である。新しい人生がこれから始まる。しかし、今のプロレス界を見てると、まっっっったく面白くもなんとも無い!私が携わった時代のプロレスとはこういうものじゃなかった。そういう思いでいっぱいであります。今回はこういう形で協力関係が出来るということは、私にとって非常に喜びであります。しかし、レスラーを作るの、ヒーローを作るっていう前に、まずあなたたちが間違っているのは、新間寿を作ることであります。私が自分の口で言うのもおかしいですけども、新間寿がいた昭和の新日本プロレスほど面白い時代はなかった。そしてそれに携わっていたマスコミの人たちも本当に自分たちでアイディアを出しながら、プロレスというものをいかに自分たちの筆によって、自分たちの言葉によって多くの人々に理解させ、そして多くの人が観客として会場にひそめるような、そういうような書き方をしてくれていた。そういうマスコミが一体になって昭和の新間寿がいて、アントニオ猪木がいて、タイガーがいて、藤波がいて、長州がいて、坂口征二さんがいて、馬場さんがいたプロレス界でありました。今回、合同で以て協力体制を作るということは非常にいいことだと思う。いいことだと思うけども、私はもうここから1日も早く抜け出したい。孫と遊んでたほうがよっぽど楽しい。
私が楽しみ、そして喜ぶプロレス団体を、ジャガー、タイガー、そして井上。この3人が協力し合って作ってくれるということであれば、マスコミの人々に手伝ってもらいながらタイガー・クイーンという新しいスターを、誰がどういう形でこの人を育てて中心にして、タイガーマスクがもう1度カムバックして、タイガーが辞めたリングというのは、私はお寺の住職の息子です。お通夜の席の棺を担ぐ人間にはなりたくない。生まれた子供を育てていくような、そういうような気持ちをいつまでも持っていきたい。私はジャガーにも期待する。井上さんにも期待する。タイガーがいないリアルジャパン、ちっっっとも面白くなかった!平井が頑張って頑張って頑張りぬいたけれども、平井が新間寿になりきることは出来なかった。タイガーがいないリアルジャパンも、ジャガーさんと井上さんとで協力し合って、このタイガー・クイーンという新しいスターをこれからどうやって第2の初代タイガーマスクになって、それを育てていくかってそういうことを私は望んでおります。私は10月の試合を見て、会場には足を運ばないつもりであります。私を会場に足を運ばせるほどのことを、この3人と、平井と不破さん(※ディアナ経営企画部部長)とで、考えながら、そしてタイガー・クイーンをいかにこれから売り出していくのか。そういうことをマスコミの人たちと一緒になって考えて。私も86になって、余命はあと1年か2年。それがプロレス会場まで見に来るような、そういう体制を作ってもらいたい。こういう思いです。さっき平井からも言われました。『長々とはやめてください』と」
平井「……?!どゅっ?!どゅぉっ……?!」
新間「ジャガー横田さんからも、『新間さん、私は女子プロの魂を以てアンタに言いたいことがある!今日は胸ぐらをつかんで引きずり回してやりたい!そういう想いです』……そういう想いがあるんなら、そういう思いを新しいスターを作り上げる原動力にしてください。新間寿を生んでください。偉そうに『昔新日本プロレスにいた』と言う人間が、偉そうに言ったりなんかして、私をクーデターで以て追い出した新日本プロレスはどういうザマになったのか。私は笑っちゃいます。誰が特別功労賞をくれました?東京スポーツです。誰が殿堂入りをしてくれました?ビンス・マクマホン親子です。そういう人間に誰かなってみたらどうだって!私はそれを言いたい。私の孫は今必死になって色んなことを暗唱してます。風林火山を暗唱してます。春望、國破れて山河在りも暗唱し、風蕭蕭として易水寒し。色んなことをやっております。今日は皆さんにお願いです。第2のスターを育てるための、そういう3者の話し合いでもって、新しいアイディアとともに新しいスターが生まれることを望んでやみません」

マドレーヌ
「本日はありがとうございます!よろしくお願いします!ディアナのマドレーヌです♪まず、7月のストロングスタイルプロレスさんに呼んでいただいていたんですけど、私がちょっと新型コロナウイルスに感染してカード変更になり、ご迷惑をおかけしたこと、お詫び申し上げます。大変失礼致しました。申し訳ございません。さて、私たちワールド女子プロレスディアナ、そしてストロングスタイルプロレスさんが協力体制を結ぶということになりまして、非常にワクワクしております。私は、プロレス界の魔法継承者という形で……形で?私はいつもメルヘンな試合をしてるんですけども、私は元々総合格闘技の出身です。現役の総合格闘家でもありますので、そういった意味では非常にストロングスタイルプロレスさんの試合に影響を受けている部分もございます。男子選手の強い蹴りを間近で見て、『うおお!あんな蹴りを受けてみたい!あんな蹴りを撃ちたい!』と思ったこともございます。是非ですね、今後は男子選手ともやり合えるようなストロングな選手になって、ディアナとストロングスタイルのどんどん発展に貢献できればと思っております。どうぞ宜しくお願い申し上げます!」

梅崎遙
「ディアナ所属の梅崎遥です。今回、ストロングスタイルプロレスさんとディアナが協力関係となるということで、今まで以上に迫力が付いて盛り上がるんじゃないかと思います。その中でも、ストロングな試合ができるように頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします!」

佐藤綾子
「ワールド女子プロレス・ディアナの佐藤綾子です。今回ストロングスタイルプロレスさんとワールド女子プロレス・ディアナが提携関係を結ぶということで、プロレス界を盛り上げていけるように私も頑張りたいと思っています。よくジャガーさんがストロングスタイルプロレスさんに参戦されるとき、セコンドで後楽園ホールに毎回伺っていただんですけど、自分もここに出れたらなと密かに思っていましたので、今回こういう関係になれたことをとても光栄に思っています。頑張りますのでよろしくお願いします!」

間下隼人
「ストロングスタイルプロレス、間下隼人です。このお話を聞いたときに、スゴい話だなあと思ったのが一点と、一石を投じられるような、こういった大変な世の中ですけど、明るいニュースだなと思ったので、合計8人の所属選手がいる中で、順序を無視して僕がどんどん向かっていきたいと思うので、頑張っていこうと思います」

スーパー・タイガー
「スーパー・タイガーです。今回、女子プロレスリングの華やかさと、我々ストロングスタイルプロレスの厳しさ、この2つの表現を以て世間に我々のプロレスリングを見せていけたらと思っております。そういった部分でも今回の提携は非常に大きな一歩だと思います。これからもしっかり頑張っていこうと思います」

 続いて、タイガー・クイーンの9月5日の試合について話が及ぼうとすると、佐藤が立ち上がって進言。

佐藤「9月5日の対戦カード、タイガー・クイーンは出るんですか?相手は決まってるんですか?タイガー・クイーン、ジャガーさんがスゴイ可愛がってるみたいですけど、私もジャガーさんが作ったCRYSISでジャガーさんの右腕として長い間やって来てるんで、もし……(※クイーンへ)日本語わかります?(※クイーンがきょとんとして反応しない)……分かんない?もし、タイガー・クイーンと私がやらせてもらえるんだったら、是非やりたいんですけど。タイガー・クイーンがどんなもんか私が試したいと思ってるんで、お願いします」

 この言葉を受け、平井代表は会見終了後にタイガー&ジャガーと協議する旨を約束した。

――協力体制となってから具体的に何かを一緒にやることは決まっています
ジャガー「今のところですね、試合数を増やすという意味で、お互いの興行に選手を貸し出すということで、ディアナの大会にはストロングスタイルプロレスの選手を、そしてストロングスタイルプロレスの大会にはディアナの選手を、ということで、互いに華を添えるという意味もありますし、試合数を増やすという形にもなりますので、そのように進めていく段階であります。」
平井「本日の時点で、9月5日のストロングスタイルプロレス新木場1stRING大会、10月21日の後楽園ホール定例大会にはもちろん、ディアナ様の選手にも出ていただきたいと思っております」

――佐山先生、今回の提携でどんなメリットが生まれると思いますか
佐山「まず、『女子プロをナメんなよ』ってことですよね。試合を見て、感動しない人はいないでしょう。そして男子プロレス以上に魂を持ってるってことをひしひしと感じます。男子プロレスは、ちょっと変わってしまった。新間さんがおっしゃるように、ちょっとどころじゃない。全然魂が抜けたような試合が……魂が抜けたって言ったら失礼ですけど、実力だけ、形だけ、そういったプロレスではないものを女子プロレスは持ってる。そして、それが学芸会でないことを、魂で動いてるってことはよく分かってます。あの試合を見たら、その影響力が男子プロレスにも及んでほしい。この一言です。これが私がこの世界に恩返しをして残す1つの手がかりになったら良いと思います」

――今回の提携は何月何日付で開始されるのでしょうか
平井「本日協力関係の発表をさせていただきまして、正式には2022年1月1日からということになっていますが、実際に9月5日のストロングスタイルプロレスの大会、10月21日の大会、そして6月のストロングスタイルプロレス初の道場マッチもディアナ様の道場をお借りしております。今後も道場マッチにおきましてはディアナ様の会場を使用させていただくなど、協力体制は始まるという形になっております」

――間下選手、スーパー選手、ディアナとの提携によって男女ミクスドマッチが行われる可能性もありますが、抵抗はありあすか。また、やるとしたらストロングスタイルプロレスならではのミクスドマッチを見せていきたいと思いますか
新間「そんなの選手に聞くんじゃなくて……そんなの、プロモーターだろうが。そんな質問、おかしいじゃないか。選手に聞いてどうすんだそれ。お前(平井代表)が主催なんだからお前が返事すればいいじゃないか。おかしいんだよ、大体。プロレス界は。なんでそんなの選手が返事しなきゃいけないんだ。返事してやれよ。会社がやるんだろう、会社が!」
平井「すみません……はい、すみません……。ストロングスタイルプロレスとして、この16年、男子の、団体をやってきました。そしてこの度、新間会長、佐山サトル総監、ジャガーさんがうちの団体に出てすごい試合を見せていただくことで、先程佐山総監もおっしゃいましたように、女子プロレスラーの皆様の凄さ、そして先生のお言葉にも『女子プロレスをナメるな』というお言葉もありましたように、女子プロレスの凄さを、ご一緒することで、ウチに、ウチの大会に来た、今まで男子の試合しか見ていなかったお客様も、女子プロレスラーの皆様の凄さを見て感動し、そしてプロレスというものを、新間会長が作り上げ、育てて、この愛を以て盛り上げてきた、今も盛り上げているプロレスの素晴らしさというのを、皆様に、そして世間にお見せしていきたいと思います」


 続いて会見は第2部に移行。9月5日の新木場1stRING大会のカード発表記者会見が行われた。
 登壇したのは、新間寿会長、佐山サトル、平井丈雅代表、ジャガー横田、スーパー・タイガー、間下隼人、タイガー・クイーン。

 タイガー・クイーンの対戦相手は会見開始時点では未定と発表されていたが、先程の佐藤綾子の申し出が受理されることとなり、タイガー・クイーンvs佐藤綾子のシングルマッチがメインイベントで行われることとなった。

佐山サトル
「大変人選について揉めました。新間さんから平井さんが怒られて、『なぜあの場で言わないんだ』って控室の中で言ったとき、平井さんが『では私が対戦してみます』って言い始めました。『佐藤選手の実力を私が見定めます』って。『それはよせ』と言いました。『平井さんが非常に危ない人間なんでよせ』と。そして、それはなくなったということで、佐藤選手。昔を思い出すと、ダイナマイト・キッドやブラックタイガーが自分たちに対して対戦を要望してきた、あのときのことを思います。強く対戦を求めてくるそういう勇気、そしてその意欲、それがいい試合をお互いに実力をぶつけ合って試合が展開されていくということを思い出しました。それについては佐藤選手を誇りたいと思います。是非頑張ってもらいたいです。以上です」

ジャガー横田
「9月5日の大会において、タイガー・クイーンの相手、何人かリストには上がっていたんですが、まだ決定に至らない今日、佐藤綾子から『当たってみたい』というたくましい言葉が出たので、その気持ちを汲んでですかね、佐山先生と新間会長とお話をさせていただいて決定させて頂きました。佐藤綾子は、私率いる悪役ユニットの影のドンを言っても過言ではないと思います。皆さんも御存知の通り、実力者でキャリアも長くあります。そして身体能力……身長はちょっと低めですけど、動ける、技のある選手ですので、タイガー・クイーンの強敵になってくれると私は思います。なので是非この試合もお楽しみになっていただければありがたいと思います。私事ですが、3WAYで優宇選手。優宇選手っていうのは私は身体が大きい選手ということしか知らなくてですね、周りの選手たちからフリーで闘ってる選手だけど動ける、パワーもあるということでチャレンジしてみたいと思って優宇選手を選びました。そしてディアナからは、協力体制を取ったのでディアナからと思ったときに、ちょうど遥選手は耳を怪我をしていて、ちょうど復帰戦となるので3WAYで調子を整えてもらって、ボコボコにやってやろうと私は思っております。『休んでると厳しいんだよ』ということを教えてやりたいと思っています。そちらの試合もお楽しみにしていただきたいと思っております。どうぞ宜しくお願いいたします」

間下隼人
「前回の後楽園大会は、あんだけ言っときながらものの見事に顔を蹴られて負けましたけど、終わったあとにも言いました。僕は勝つまでやってやると思ってるんで、どこまでもどこまでも向かっていきます。すごくしつこい人間なので。絶ッッ対に倒すまで諦めません。タッグですけど、僕はパートナーを無視してって言い方は良くないかもしれないけど、関係ないと思ってるんで。見えてるのはスーパー・タイガー、ただ1人!勝つまで、やります。以上!」

スーパー・タイガー
「前回、その前もそうでしたけど、今年に入って間下と戦う機会が増えて、これまで上ばかりを見て追いかけていた先輩たち、結構闘いが終わった中で、まさか、もう次は自分が追われる立場になっていたことをつくづく実感します。その中でも間下は私の本当の怖さを身を以て知った上で、これだけ食らいついてくる。そして僕自身もその中でいつまでも先輩ヅラしてって感覚ではなく、正直、今年の春から闘って、『こんなにも強くなっていたのか』っていうのはビックリしてます。今回タッグで河野選手と闘ってもいますが、なにより頼もしい存在。そして対戦相手、間下もそうですし、竹田。僕は竹田と別の団体でのタイトルマッチで苦い思いもしているので、そういった部分でも団体の枠を超えて熱いストロングスタイル、そしてウチとしては間下と僕の激しい戦いをしっかりと新木場1stRINGのリングで見せていきたいと思っております」

 続いて、タイガー・クイーンの試合の話に及ぼうとすると、ジャガーが手を上げて進言。

ジャガー「ちょっと、一言いいですか?タイガー・クイーンが7月29日にデビュー戦をしましたが、記者の方がたくさん色々ご取材いただきましてありがとうございます。その中で約1名だけ、ちょっと勘違いするようなお言葉を頂いたのが、新間会長からの言葉が、とても私には意味が取れなくてですね。ちょっと、『ん?』と思ってしまったのは事実なんですが、何度も女子プロレスを見ていただいているので、多分また10月21日の後楽園大会に来ていただければ女子の力というものを再度お見せ出来ると思うので、タイガー・クイーンも有無を言わせない試合をすると思いますので、応援に来ていただければいいなと思うんですが、新間会長、いかがでしょうか。来ていただけますよね?」

新間「息子が女子プロレスの団体をやっていたので、女子プロレスはイヤって言うほど見てます。あなたのことも昔からよーく知っております」
ジャガー「はい。あの、タイガー・クイーン、そしてタイガー・クイーンの……」
新間「(※ジャガーの言葉を遮って)今の質問の中で、私のところへ九州と大阪から、約5名ほど電話がありまして。『他はみんな褒めてるのに、新間さんは何が気に入らなかったんですか』って。『いや、俺は今のプロレスがみんな気に入らない』って。悪いけども、女子も男子も。というのは、プロレスというのは6m40の中で鍛えに鍛えた人たちが、自分の成果を6m40の我々の知らない聖地でもって、それをお互いの技を出し合い、お互いの闘志を出し合って、自分たちの試合をファンが喜ぶのを見て喜ぶ。私はそういう試合を自分の時代にはやって来た。私も、タイガーが、タイガー・クイーンを育てて、ジャガーさんと一緒にやってる。それで私も『ああ、なんとなくいい試合だったのかな』と思いながらエレベーターを降りて、後楽園ホールの入口を出た途端に、ターザン(ターザン山本)と、えっと、スポーツ報知の……スポーツ報知の……彼と会って、『新間さん、どうでした?』って。一瞬、言葉が詰まってね。私は、タイガーのデビュー戦、自分はリング下で一生懸命見てた。しかし、ちょっと話は長くなりますけど、言い訳でもなんでもなくね。タイガーのデビュー戦は40年近く経ったって、未だに日本航空の、航空会社の機内放送の中でタイガーとダイナマイト・キッドのビデオが放映されている。孫が見てきた。40年近く経ったって、タイガーとダイナマイトの試合ってのは、それだけ多くの人に印象を残している。じゃあ、今日の、タイガー・クイーンと、そして私が見てたあの試合は、ぼんやりと、なんとなく『ああ、タイガーが教えただけあって非常に心肺能力・身体能力はあるな』って思いながら来て、そいで、『ターザン、どうだった?』『新間さん、あんたこそどうだった?』って。もう1つ自分は、もう1つ自分は欲しかった。っていうのは、自分たちがこれから10年、20年経ってもタイガー・クイーンのデビュー戦は良かったという試合だったかというのをパっと考えた。そのときに、タイガーに僕が聞いたことは『デビュー戦どうだったか』って聞いたら、タイガーは試合をしながら、試合をしながら自分自身で館内の雰囲気を自分で感じてたら、あんまりファンがイギリスのファンみたいに歓声を上げてくれるわけでもなく全く手応えがなかったって言うんだ。しかし、それが何年か経つ内に、タイガーとダイナマイト・キッドの試合というのは、デビュー戦というのは、色んな人たちのマスコミの心の中と関係者の心の中に、『ダイナマイト・キッドってのはスゴいな!』と、そういう思いがあった。じゃあ、今日のタイガー・クイーンと……?」
ジャガー「山下選手」
新間「山下選手の試合がそういう風になるかな?自分は、今聞くように、山下選手ってのは、結果的に自分の脳裏から薄れていっている。でも、何ヶ月か、何年か経ったら、『あの試合は良かったんだな』って思ってくれる人がいるのかなって。そういう思いとかなんとかってのは、当時は思い浮かばなかったけども、ターザンと話している内に、俺はもう1つ、もう1つなんか、タイガーのデビュー戦と比べて自分の心に響くものが無かったよ。でも、『これが歴史的な試合になるのかもしれんな』と、そういうことを思ったことは思ったんですけど、ただ、パっと聞かれたときに言った言葉ってのは、自分が望んだほどの、自分に対して、私たちの試合はこういう試合をファンに見せました、新間さん、アンタにも見てもらいましたよ、っていう、そういうのが自分にはなかったって。それをターザンと、彼に話した。それをターザンが発信したと思う。そしたら翌日ファンから電話がかかってきて『すごいいい試合だった』っていう。『新間さんだけなんでそんな思いなんですか』って。もう1つ言いたいことは、マディソン・スクエア・ガーデンで藤波のタイトルマッチの日本に対してのデビュー戦のビデオ撮りがあったと。最後、藤波がドラゴン・スープレックスでエストラーダ(カルロス・ホセ・エストラーダ)から1,2,3獲ったと。観客は大喜びだった。そしてみんな大満足した。しかし、藤波に後で聞いたら、藤波が控室に帰ったら、全員そっぽを向いた。藤波に対して。それと同じような形だもんで、自分たちだけでマスターベーションしてうrんじゃないだろうなと。なにはともあれ、自分たちだけ良ければいいなんてのは、そういうことなのかなと思ったら、孫と娘は『おとうさん、非常にいい試合だった』って言う。『あっ、俺は言い間違えたのかな』という。家に帰って夜遅くに孫と娘と話したときに孫は『いい試合だった』って言う。娘も『いい試合だった』って言う。今初めてジャガーに話してる。タイガーにもそんなことは言ったこと無い。ただ、私が感じたままからすれば、タイガーとダイナマイト・キッドの試合をずーっと自分の脳裏に思い浮かべていた。それにつられて、今のプロレス界の風潮であるような、なんかレフェリーまで組んで一緒にやってるような、そういうシーンがちょこっと見えたりして、『ああ、イヤなことやってるな』って思いがあったんで、ターザンと彼が一緒にいたんで、自分の思いをパっと出してしまった。しかし今、考えてみると、なるほど確かにアレだけ一生懸命やってて、孫が喜び、娘が喜んだ試合だな、タイガーも一生懸命教えて、それで新間さんがこんなこと言うんじゃ、俺のこと恨んでるのかなと思ったけれども、記者会見あるときに、ジャガーが恐らく文句言ってくるだろうと。じゃあ今日はネクタイでも絞めて掴みやすいようにしてやろうかなと。悔しかったらそれくらいやってみたらどうだ?」
ジャガー「じゃあ失礼して(笑)」
(※一瞬だけ掴みかかるような素振りを見せておどける)
新間「やっぱりそういう思いを自分もタイガー・クイーンにかけていたし、これからもかけていきたい。ただ、今のプロレス界を見たってなにしたって、東京スポーツの一面になったのがあるのか?!っていう。こないだ久しぶりに東京スポーツの一面にレスラーが出たらパっと見たら、なぁ〜に、私が仕掛けたアントニオ猪木とストロング小林戦の写真じゃないか!私がやった何十年前の試合が、未だに一面を飾っている。そういうような人に、そういうようなレスラーに、タイガー・クイーンにどうしてもなってもらいたい。それからジャガーはウチの息子のところで、ウチの息子のために一生懸命やってくれたレスラーだ。だから息子からも言われた。『お父さん、ジャガーってのは頭もいいし、ハートもいいんだよ』って。そういうことも兼ね備えながら。まっ、私の口がちょっと滑ってしまって、それで期待してるってことで言葉面はごまかしてしまっていますけども、私もタイガーが育てて、そして今もプロレス界に新しい風を巻き起こすだけのものを彼女は持っているんだなって自分自身の心でも確認できたひとときでございました。今日はみんなのいる前でジャガーに言います。タイガーに言います。これからもタイガー・クイーンを、本当に今のプロレス界が元の時代に少しでも近くに戻れるような努力というものを私は残り僅かですけども、応援はしていきたい。ただ、この間の試合を見て、ターザンと一緒に話したときに『もう後楽園ホールは来たくないな』って、そういう思いしたのは、コロナだったから。本ばっかり読みすぎてしまって、自分の頭の中っていうのは昔の英雄しか残ってなかった。そういうようなことで、言葉が滑ったってこともあるけども、それを、年寄りの言葉でごまかすんなら、それを期待であるという風に考えてもらいたい。タイガーにもありがとうと言います。タイガーが自分のデビュー戦をやりながら、あれだけの超満員の蔵前国技館の中で観客がどれほどの思いであの試合を素晴らしいと思って見ていたかっていうのを、彼はリングの6m40の中で感じなかったって言う。そういう試合を組んでくれて、私はタイガーとあんたには感謝致します。平井が早く新間寿の粋に上がって。記者会見だってもっと違ったやり方があるのに、記者会見のやり方も下手だし、自分が一生懸命になって喋ってるけど、コイツが喋ってて一番光り輝いているのが、後楽園ホールのリング上で平井が喋ること。あのとき喋ってる平井ってのは、俺の2倍、3倍、10倍くらいの気力でもって喋っている。その喋るのが、そのアイディアがここでは全然出てない。今日の記者会見だって、お前ゼロだよこんな会見!」

平井「申し訳ありません……」
新間「ホントだよ。タイガーに対してもお前、反省しろ!いくら反省しても反省しきれないよ、お前からしたら。大体、スーパーと、間下がこんなとこ来て一緒になって喋ること自体がおかしいんだよ!喋らせるなら、喋らせるだけの地位にさしてみろ!ホントに!どこの団体からでも呼んで、『間下さん、出てください!』『スーパーさん、来てください!』って言われる選手にしてからタイガーと同列に並べて記者会見やってみろよお前ッ!みっともない!“鳩に三枝の礼有り”って言葉知ってるだろお前ッ!鳩だって親と子のとまる枝は違うんだよ!分(ぶ)ってものを、比べてみろ!タイガーと一緒に記者会見するにはまだまだ早すぎる。これからももっと努力してくれ。自分たちが勝とうが負けようが、そんなの誰が関心持ってんだ。そうじゃないのか、平井?!違うのかよ?!お前何考えてこんな記者会見開いてんだよ?ワケ分かりゃしない。俺からしたら。もうちょっと考えろ」
平井「…………(※深々と頭を下げる)」

新間「ジャガーさん、そういうことでございます。私はプロレスが大好きで、今のプロレスは大嫌い!情けなくなってくる!一番嫌いなこと言いましょうか。レフェリーが一緒になって1、2!1、2!1、2!こんなのがどこにあるんだ!いつの間にか1、2が当たり前になってる。2.8だ、2.9だって、レフェリーが腕止めるだけだ。レフェリーが一緒になってくだらないことやってんじゃないっていう。タイガーの試合を見なさい、藤波の試合を見なさい、猪木さん、坂口さん、長州の試合を見てみろ!藤原の試合を見てください。そういう思いでいっぱいでございます。年寄りの最後の繰り言でございます。メチャクチャなことを言いましたけど、マスコミの人だってスターが出るのを楽しみに待っててくれてる。マスコミも、一度自分たちで痛さを考えてみればいい。ウチのリングでマスコミたちのバトルロイヤルでもやってみたらどうだ!昔賞金10万円でやってみたんだ。タケウチがフォーク持って出てったら、みんなでワーって行って一番最初に押さえつけられてリング下に放り込まれた。みんな真剣になって闘ったんだ。マスコミだってパキスタン行ったときなんか命がけで行ったよ。そういう気持ちを……今日はちょっと私は喋りすぎましたけども。と、いうことでございます」

――新間会長、改めてタイガー・クイーン選手のデビュー戦を振り返って、対戦相手の山下りな選手への評価はいかがでしょう
新間「彼女は一生懸命やってくれたと思います。私は感謝です。彼女にもう1度タイガー・クイーンとやってもらいたい。さっき挑戦者出てきてくれたけど、嬉しい。ああいう人が出てきてくれたのは。『ああ、プロレス界はまだまだ捨てたもんじゃないな』と。そういうふうに思いましたしね。あの試合でタイガー・クイーンのことを自分の体で受け止めて、そして自分も自分の持ち味を出してくれた。アレは、ジャガーのところの選手じゃないよね?フリーの子だよね。フリーだったら、平井ちゃん。またウチで、私がギャラ出してもいいから、是非呼んであげてください。私は感謝しております」

――タイガー・クイーン選手と佐藤綾子選手の試合はメインイベントでしょうか
平井「……メイン(※新間会長の表情を伺う)メインで行かせていただきます!」
新間「ねえ、佐山ちゃん。もちろんメインだよね」
佐山「もちろんです」
新間「佐山サトルが良いと言っております」
平井「タイガー・クイーンvs佐藤綾子、メインイベントで行かせていただきます!」

――ジャガー選手、『候補が何人かいた』と言っていましたが、佐藤綾子選手はその候補に元々入っていたのでしょうか
ジャガー「9月5日のカードに関しては、私の中で佐藤綾子は入っていなかったんですが、他のルートでオファーをし始めている選手がいたんですけども、まだ答えが返ってきていない段階だったので、佐藤綾子のように自分から是非というのは非常に嬉しく思います。本当に楽しみなので、よろしくお願いします」

『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.12〜タイガー・クイーンデビュー第2戦〜』
日程:2021年9月5日(日)
開始:18:30
会場:東京都・新木場1stRING

▼タッグマッチ 20分1本勝負
アンディ・ウー(VAMOSTAR)/那須晃太郎(フリー)
vs
[CRYSIS]新井健一郎(DRAGON GATE)/ガッツ石島(TTT)

▼スペシャル3WAYマッチ 30分1本勝負
ジャガー横田(ディアナ)
vs
優宇(フリー)
vs
梅崎遙(ディアナ)

▼UWAアジアパシフィックヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者】将軍岡本(フリー)
vs
【挑戦者】高岩竜一(フリー)

▼タッグマッチ 60分1本勝負
スーパー・タイガー/河野真幸(VAMOSTAR)
vs
間下隼人/竹田誠志(フリー)

▼スペシャルシングルマッチ 60分1本勝負
タイガー・クイーン
vs
佐藤綾子(ディアナ)