29日、東京都・新木場1stRINGにて天龍プロジェクト『SURVIVE THE REVOLUTION VOL.10』が開催され、デビュー10000日を迎えた菊タローが快勝した。

 天龍プロジェクトは、天龍源一郎の個人事務所及びプロレス団体であり、2015年に天龍が引退を迎えてからはプロレス団体としての活動を休止していた。しかし、昨年11月の天龍の引退5周年記念大会の開催を機に精力的な活動を再開し、今年4月から月に2回のペースで定期的な大会開催を実現。
 コロナ禍に見舞われてアメリカとの行き来が難しくなってしまった菊タローは新生・天プロにレギュラー参戦しており、確かな技術力に裏打ちされたコミカルな試合でファンから高い人気を誇っている。

 この日の第2試合では、菊タロー&SUSHIvsリッキー・フジ&レイパロマという全員海外修行歴のある曲者揃いのタッグマッチが実施。
 菊タローがリッキーに足4の字固めを狙うも互いの足が短すぎて中々決まらずしびれを切らした吉野恵悟レフェリーが介入して完成させてしまったり、フランケンシュタイナーを放った際にタイツがずり落ちてしまったパロマが生尻丸出しで試合を続けたりと明るく楽しい試合が展開。
 終盤には菊タロー&SUSHIがそれぞれパロマ&リッキーに回転エビ固めを仕掛け、2人のタイツをずり下げて生尻を出させるという競演を見せ、最後は菊タローがカンチョー攻撃→ドラゴンスクリュー→シャイニング菊ザードと必殺コンボを繰り出してパロマから3カウントを奪った。

 試合後、マイクを取った菊タローは「今日、僕はレスラーデビューしてちょうど10000日になりました!10000日も続けられるとは思わんかったけど、天龍さんの目の前で……こういう試合をしてるのは後で怒られるかもしれないですけど、試合できて良かったです。アメリカに行く前、『行くからには10000日くらいはプロレスラーやろうかな』と思っていたんですが、まだ叶えてない夢もあるし、まだまだやりたいことが出てきました。プロレスもまた面白くなってきた。まだまだ続けたいと思います!」と真剣な口調で感謝の言葉を述べる。
 しかし、最後は「では天龍さんのモノマネで締めたいと思います」と切り出し、過剰なガラガラ声で「エ゛イ゛エ゛イ゛オ゛ー!」を三唱。これに対して天龍は「あんなに聞き取りづらくないよ」「出禁だよ」など怒りの言葉を発しながらも嬉しそうに笑った。

 天龍の怒りが伝わったのか、バックステージに現れた菊タローは藤波辰爾のモノマネをしながら思いの丈を語り始めるも、報道陣は誰ひとり聞き取ることが出来ず困惑。
 口調をもとに戻した菊タローは「まだWWEでちゃんと働くっていう夢は達成できてないんで。片足は突っ込みましたよ?表沙汰にはしてないけど。2週間だけ行ったりはしましたけど。正式にフルタイムでまた行けるようにまた頑張りたいですね」と胸中を語る。

 そして、「天龍さんと話をするだけですごく勉強になるんですよ。何気ない一言でパッと気付かされて『あぁ、やっぱりミスタープロレスなんだな』って。20何年やっても勉強することはいっぱいあるので、もっともっと吸収して未来のスーパースターたちに少しでも伝えていけたらなと。僕がアメリカ行ったのも、先人のみなさんが1人でアメリカ行って、アメリカ大陸をドライブして試合をサーキットしていたのに憧れたからなんです。僕も4年1人で暮らせたっていう自信もあるし、入国トラブルで今行けないけどまた戻りたい。めんどくさいことクリアしてまた行って、スーツ着てWWEのバックステージ行って偉い人に『お願いします』ってまた言いに行きたいですね」と語り、日本で試合の場を提供してくれる天プロを始めとした各団体へ感謝の言葉を述べた。