3日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2022 NEW YEAR WARS』が開催され、“暴走SUPLEX”諏訪魔&芦野祥太郎が世界タッグ王座の2度目の防衛に成功した。

 芦野は2020年4月のWRESTLE-1活動休止後に自らのヒールユニット“Enfants Terribles”を率いて外敵として全日本に乗り込んできたが、諏訪魔との2度の三冠戦を経て王道の魂に目覚め、闇落ちならぬ光落ち。その後は諏訪魔と師弟のような間柄となり、“暴走SUPLEX”を結成。昨年9月に暴走SUPLEXで世界タッグ王座を戴冠するなど、約1年半の間フリーでの参戦ながらも全日本ヘビー級戦線の中心に躍り出ていた芦野にはファンからも入団を待望する声が強くなる中、2021年初の後楽園ホール大会で芦野が全日本へ入団したことが発表。

 前年度の世界最強タッグ決定リーグ戦を制した宮原健斗&青柳優馬が3日に決まっている中、2日の後楽園ホール大会で行われた前哨戦では芦野が青柳のスピンキックでKOされるような形で3カウントを奪われて敗北。世界タッグ戦は所属初戦で醜態を晒してしまった芦野の巻き返しに期待が集まる試合となった。

 開始前から芦野が青柳へと敵意を剥き出しにして突っ込んでいき、序盤から場外戦となる荒れた立ち上がり。宮原は青柳のサポートに回って芦野を集中攻撃していくが、諏訪魔も芦野を献身的に支えるファイトを見せて宮原を相手取ってバチバチとした肉弾戦を展開。
 青柳はエンドゲーム(※ハンマーロック+フロントネックロック)から前日芦野をKOしたスピンキックを発射するが、芦野はこれをかわしてもう片方の足をすくってアンクルロック。さらに諏訪魔のバックドロップで追撃し、芦野が諏訪魔直伝のラリアット&バックドロップからTボーンスープレックスで青柳を沈めた。

 マイクを取った芦野は「青柳は、昨日『全日本プロレスゴミ箱から拾ってくる』って言ってた。俺はゴミじゃねーぞ。俺はね、宝石になってこのリングに上がってるんだ。光るために上がってるんだ勘違いするんじゃねー。ただ、青柳がこう言う気持ちもわかります。前の団体で他団体が来た時すごいムカついたけど、でもお客さんにすごいプロレスを見せていくことしか伝える手段はないから。俺は全日本プロレスのリングでお客さんを満足させるようになっていきますんで、全日本プロレスの芦野祥太郎をよろしくお願いします」と、WRESTLE-1時代に外敵・#STRONGHEARTSから団体を守っていた過去を振り返りつつ、全日本で驀進していく覚悟を語る。

 そして、負傷欠場によってジェイク・リーが三冠ヘビー級王座を返上したことに触れ、諏訪魔が「俺たちで(新王座決定戦を)正々堂々やっちゃおうか?やっちゃうぞおい!」と芦野と盛り上がり始めると、試合のダメージで半死半生だった宮原が「三冠て聞いて元気出ちゃったよ!」とリングに飛び込んできて新王座決定トーナメントの開催を要求。
 ここへ、先月26日の試合でジェイクを欠場に追い込んだ本田が飛び込んでくると宮原をラリアットでKOし、自身もトーナメントへエントリーすることを宣言。この4人で三冠王者決定トーナメントが行われる運びとなった。

 試合後、芦野は「所属になってまだ3日目ですけど、どの所属よりも所属っていう気持ちを大事にしていきたいと思ってるんで、全日本プロレスには自分が闘う場を作ってくれたっていうのがあるんで、その恩返しを少しずつしていけたらと思っています。今日はその第一歩ということで」と早くも強い団体愛を口にする。
 そして、WRESTLE-1時代の後輩であり、全日本所属としては先輩である本田について「実質三冠王者を欠場に追い込んだという、ただそれだけで上に上がれるほど甘くないですからね。ふざけんな。気に食わねえっすね。こっちは必死でフリーで泥水すすってやっとの思いでこのタッグのベルト獲って、やっと“三冠戦”って言葉を出せるようになったくらいですよ」と苦難の日々を振り返りつつ「とことんやってやりますよ」と迎え撃つ姿勢を見せた。