25日、東京都・後楽園ホールにてDRAGON GATE『THE GATE OF PASSION 2022』が開催され、愛憎と友情のもつれの末にジェイソン・リーがNATURAL VIBESへと加入した。

 DRAGON GATEにはシュン・スカイウォーカーをリーダーとしジェイソン・リーも属していた“MASQUERADE”というユニットが存在したが、シュンの乱心によってシュンとそれ以外のメンバーとの間に不和が生じて今年1月に空中分解。シュンは現在のZ-Bratsとなるユニットへ寝返り、メンヘラ系サイコヒールという新境地を開拓したキャラクターへと変貌した。

 元MASQUERADEの面々が次々と新しい居場所を見つけていく中、ジェイソンにはNATURAL VIBES、HIGH-END、Z-Bratsと3つのユニットから熱烈な勧誘があったため話がまとまらず、紆余曲折あって進路が未定のままこの日を迎えた。
 シュンは自ら関係をメチャクチャにして喧嘩別れしたジェイソンに執着に近い偏愛を抱いており、執拗に暴行を加えた上で「お前は俺の所有物だ」「お前は俺がいないと何も出来ない」などと自らに依存させようとするDV彼氏のような言行を繰り返しており、ジェイソンとシュンのメンタル面に心配の声が集まっていた。

 そして、この日のメインイベントでは勝者ユニットがジェイソンとの交渉権を獲得する【Z-Brats】シュン・スカイウォーカー&H・Y・O&B×Bハルク、【HIGH-END】Kagetora&Ben-K&YAMATO、【NATURAL VIBES】JACKY“FUNKY”KAMEI&BIGBOSS清水&Kzyの6人タッグ3WAYマッチが行われることが決まっていた。

 そんなメインを前にした第3試合では、ジェイソン・リー&ホーホー・ルンのシングルマッチが実施。
 ジェイソンのセコンドにはメインに出場する3ユニットの選手たちがギッシリとセコンドに付いて声援を送る異様な光景が展開されたが、なんとジェイソンは急所攻撃からの丸め込みというダーティファイトで勝利を掴み、大喜びのシュンらZ-Bratsの面々と一緒に勝ち名乗りを上げてから退場。
 ついにジェイソンはシュンによって洗脳されてしまったのかとファンがざわつく中でメインイベントを迎えた。

 試合は全9選手がリング内外を所狭しと暴れまわる大混戦となり、試合終盤まで一進一退の互角の攻防を展開。
終盤にYAMATOがシュン&清水を2人まとめて全知全能のフランケンシュタイナーで押さえ込むも2人にひっくり返されて押さえ込まれ3カウント。HIGH-ENDが脱落。
 そして清水が砲丸投げスラムでH・Y・Oを叩きつけると、KAMEIが飛び込んできてジャックナイフ式エビ固め。好連携を見せたNATURAL VIBESが勝利したと思われたが、砲丸投げスラムを放った直後に倒れ込んでいた清水をシュンがフォールして同時に3カウントが入っていたことが判明。ダブルフォールによってNATURAL VIBESとZ-Bratsの両チームが交渉権を獲得することとなった。

 NATURAL VIBESは、KzyがジェイソンのためのユニットTシャツを用意してきたり、ジェイソンの母国語を必死に勉強してきたKAMEIが広東語で熱い気持ちを語りかけたりと清々しい勧誘を見せる。一方のシュンは「ジェイソン・リーの居場所はシュン・スカイウォーカーだ。ここが、ジェイソンの居場所」と両手を広げながら呪詛のように重い愛を囁いての勧誘を見せる。

 ジェイソンが苦悩の末にシュンの手を取ると、シュンは狂喜乱舞しながらジェイソンを抱きしめ「ジェイソン・リーはお前たちのものじゃない!ジェイソン・リーは!ジェイソン・リーは!俺のものだァ〜!」と勝利宣言。
 しかし、その瞬間にジェイソンがシュンを振り払って延髄斬りを叩き込み、「シュン、俺はお前のものじゃない。俺はお前と組みたくない。今まで、全部俺の作戦だ」と決別宣言。そしてNATURAL VIBES入りを宣言し、メンバーたちと抱き合った。

 シュンはいつでもよりを戻せると高を括っていた元カノが新しい彼氏を作ったときのような喪失感と驚愕が同時に押し寄せてきて笑うしかない状況となり、涙を流してケタケタ笑いながら「ジェイソン・リー、意志を持ったな。ンフフフフ……ジェイソン・リーが意志を持った。ジェイソン・リーが意志を持った。ンフフフフ……今日は、記念日だぁ……」と語り崩れ落ちる。その後、そっと寄り添ったKAIに促され、シュンは「バイバ〜イ♪」とヤケクソ気味にジェイソンに別れを告げて去っていった。