21日、東京都・新木場1stRINGにてTTTプロレスリング『INNOVATION 4』が開催され、【“最高”ミステリー】黒田哲広&マスクドミステリーがTTT認定インディー統一タッグ王座へと挑戦することが決まった。

 TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)とは、ターザン後藤に薫陶を受け、ミスター雁之助を師に持つ黎明期インディープロレスの後継者的存在であるガッツ石島が2020年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げした団体であり、PWC、FMW、IWA JAPANなどの流れを汲むベテラン選手たちが数多く参戦中。90年代インディープロレスの“おもちゃ箱をひっくり返したようなプロレス”の魂を令和の世に伝え続けている。

 TTTには、インディー黎明期を知る黒田哲広が旗揚げ時からレギュラー参戦中。
30年近いキャリアを持ちながらも一切衰えを見せないパワー&テクニックを見せており、“伝統芸能”と呼ばれるまでに昇華された哲っちゃん足殺し、哲っちゃんカッターなどの独自の動きで観客を沸かせている。

 TTTではコミカルな試合をすることも多い黒田だが、昨年9月にはマスクドミステリーとのタッグ【“最高”ミステリー】としてタッグ王座決定トーナメントの決勝戦にまで駒を進める勢いを見せた。その際には【Speed of Sounds】ツトム・オースギ&バナナ千賀に苦杯をなめたものの、タッグ王座戴冠の夢は諦めず闘志を燃やし続けてきた。

 この日のセミファイナルでは、ガッツ石島&ツトム・オースギ&バナナ千賀vsTORU&黒田哲広&マスクドミステリーの6人タッグマッチが実施。
 6月19日の新宿FACE大会でTTT認定インディー統一無差別級王座戦が決まっているガッツとTORUの前哨戦として組まれたカードだが、黒田&ミステリーにとってはSOSにリベンジを果たす絶好の機会。
 序盤からガッツとTORUが互いを意識しあってバチバチとした打撃戦を展開する中、“最高”ミステリーもSOSとのマッチアップを積極的に狙っていくという荒れた試合模様に。

 インディー界屈指の巨漢パワーファイターであるミステリーに対し、SOSの2人は合体攻撃を中心に2vs1の立ち回りを演じていくが、これを耐え抜いたミステリーはダブルチョークスラムで2人を同時に叩きつけ、さらにTORUのアシストを受けつつ得意のダイビングエルボードロップも決めていく。最後は黒田と千賀の対面となり、千賀が巧みな丸め込みで勝利をもぎ取ろうとするものの、黒田はこれを耐え抜くと地団駄ラリアットをクリーンヒットさせて試合を決めた。

 試合後、マイクを取った黒田は「新宿FACE、試合決まってないよね?中々哲っちゃんレスラー、アピールしませんけど、そのベルト、ミステリー選手と組んでさ、挑戦させてくれよ。どうですかお客さん!前回、お前らに負けてんだよ。負けっぱなしは嫌いなんで。だからよ!だからよ!だからよ!挑戦させてください」とミステリーと2人で頭を下げる。
 これを受けたオースギは「丁重にお断りしたいところだけど!パートナーがこんだけボコボコにされて、黙ってられないんで!やりましょうよ!」と迎え撃つ姿勢を見せ、6月19日の新宿FACE大会で両組のタッグ王座戦が決定された。

 試合後、黒田は「TTTに結構お世話になってるんですけど、ベルトって1回も取ってないんでね。ここで取らないとと思いまして。シングルはいらないですけどね(笑)シングルはもう……色んな意味でしんどいじゃないですか。でもタッグだったらちょっと欲しいかなぁ〜って」とタッグ王座へのこだわりを見せる。

 そして、黒田との王座挑戦に燃えに燃えるミステリーに感化され、「今までお世話になって一番組んでんのがミステリー選手なんで、信頼はあります。前回負けましたけど、次は取ります。必ず取ります。取れなかったら引退します!」とまさかの“即引退”宣言。

 周囲が大慌てすると、黒田は「あっ、ウソです。言い過ぎました(笑)でも、その気持ちで行きます!取らないと引退します。ウソです(笑)引退だけクローズアップしないでくださいよ?ホントに引退しちゃうかもしれない」など、その後も引退ネタを連発してさらに笑いを誘った。