9日、東京都・後楽園ホールにて『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.17』が開催され、新間寿会長が“打倒タイガー・クイーン”を掲げるDARKER’Sにエールを贈った。

 タイガー・クイーンは、初代タイガーマスクこと佐山サトルとジャガー横田がゼロから生み出した“女子版タイガーマスク”。
 クイーンのポテンシャルについて、タイガーは「40年前のタイガーマスクと同じ。これが僕が恩を感じているプロレス界に残せる遺産」と太鼓判を押し、ジャガーは「初代タイガーのクローン」と絶賛。2021年7月29日の後楽園ホール大会で行ったデビュー戦ではアイスリボンのシングル王者であった山下りなをシングルマッチで破るという華々しいスタートを切った。
 初代の生き写しとの呼び声も高い華麗な四次元殺法や、170cmを超えているのではないかというすらりとした長身、正体不明のミステリアスな魅力にプロレス界は沸き立っており、クイーンの正体を予想する熱い議論が各所で交わされてきた。

 クイーンはデビュー以降無敗という圧倒的な強さを見せ、山下りな、彩羽匠、佐藤綾子、ライディーン鋼、高瀬みゆき、世羅りさなどの強豪に快勝。今大会では高瀬みゆきとのリマッチが予定されていた。

 しかし、今月2日に開催された記者会見では、“DARKER‘S”を名乗るダーク・タイガー&ダーク・パンサー&ダーク・チーターの謎の黒覆面集団3人が乱入しクイーンとの対戦を要求。
 あわや会見場で乱闘かという一触即発の事態に陥るも、新間寿会長の判断によって9日の大会での対戦を決定。タイガー・クイーン&高瀬みゆきvsダーク・タイガー&ダーク・パンサーのタッグマッチが実現した。

 試合はDARKER’Sの奇襲に始まり、ダーク・タイガーがクイーンの首を絞めて動きを封じ、パンサー&チーターが場外で高瀬を袋叩きにするなど荒れた立ち上がり。
 レフェリーも気絶させて無法地帯となったリング上でダーク・タイガーが黒木刀を持ち込んでクイーンを殴打していくが、高瀬が必死の救出を見せ、クイーンもラ・ケブラーダを決めるなど奮戦するものの、チーターが放った黒木刀で首を絞めながらのバッククラッカーでダウン。孤立無援となった高瀬へパンサーが逆打ち、ダーク・タイガーがリバースタイガードライバーを決めて3カウントを奪った。

 試合後、DARKER’Sは客席最前列で試合を見守っていた新間会長に詰め寄っていくが、新間会長はDARKER’Sの健闘を称え握手を交わしながら耳元でなにかをささやき2人の手を掲げあげる。

 バックステージに戻った新間会長は、「えらい勢いで記者会見で来てくれたから、今日の試合は私にとってはちょっと困るなって。やるんならもっと徹底的にやってもらいたい。新日本プロレスっていうのは、闘いが、ストロングスタイルプロレスも戦いがあってしかるべきだ。だから今日は本当にヒールだったら、ヒールの戦いをするかなって、私はそう期待していた。一生懸命やってる。しかし一生懸命やってるのと闘いってのは違うと思う。タイガー・クイーンを相手にするんだったら、2vs2でやるんだったら、3人いるんだから3人でどんどんどんどんやらないのかって。でも今日はあの3人に対して期待することは私は大いにある。タイガー・クイーンも私の期待に沿った、タイガーマスクが選んだタイガー・クイーン。タイガー・クイーンが受けて、そして、受けて受けて、それでもなおかつ闘いを見せる。そういう試合を私はやってもらいたいと思います」と物足りなさを感じつつもDARKER’Sの奮戦を称賛した。