16日、東京都・日本武道館にてプロレスリングNOAH『ABEMA presents DESTINATION 2022』が開催され、拳王が小島聡からGHCヘビー級王座を奪取した。

 小島聡は、今年6月にNOAHのGHCヘビー級王座を戴冠し、高山善廣、武藤敬司、佐々木健介に次ぐ史上4人目のシングル王座グランドスラムを達成。
 これに対し、拳王は「NOAHは新日本プロレスの天下り先じゃねーんだよ!」と噛みついて挑戦表明。リング内外で様々な“前哨戦”を経て日本武道館のメインにたどり着いた。

 拳王がかねてより夢として叫び続けてきた日本武道館大会は昨年2月に実現したが、次に掲げた野望はGHCヘビー級王者として武道館のメインに立つこと。王者として立つことは叶わなかったものの、拳王の夢に大きく近づく舞台が整った。

 試合はじっくりとした真っ向からの力比べに始まり、小島はプランチャを見せるなど序盤から躍動。その後の場外戦では拳王を背中から幾度も鉄柵へと叩きつけ、拳王の反撃を顔色1つ変えずに受け切る王者の貫禄を見せる。
 エルボーでの近距離戦を仕掛ける小島に対し、拳王はミドルキックを軸とした中距離戦で盛り返し、サッカーボールキックやダブルニードロップの猛連打から「おい、新日本プロレス!どうした?こんなもんか?!」と挑発。小島のマシンガンチョップを受けてもノーダメージをアピールし、マシンガンキックから「いっちゃうぞクソヤロー!」と叫んでさらに挑発を重ねる。
 終盤には小島のエルボー、拳王のミドルキックの撃ち合いとなり両者満身創痍となる中で拳王がP.F.Sを狙うが、小島が地対空ラリアットで場外に叩き落とす。さらに小島はコジコジカッターや盟友・天山広吉の名を叫びながらのモンゴリアンチョップ、雪崩式コジコジカッターからサポーターを外してのラリアットを発射も、拳王がスリーパーホールドで切り返し、P.F.Sを発射も、これをかわした小島がラリアットで着地狩り。さらに垂直落下式ブレーンバスターからラリアットを発射も拳王がかわしてハイキック。バタリと倒れ込んだ小島にP.F.Sをクリーンヒットさせるもカウントは2。ならばと拳王はムーンサルト式ダブルニードロップを叩き込みカウント3を奪った。
 前回の戴冠から4年4ヶ月ぶり、5度挑戦して取れなかった雪辱を果たし、2度目の至宝戴冠を果たした。

 マイクを取った拳王は「小島聡!どこかで聞いてると思って俺が一言言ってやるぞ。プロレスリングNOAHは、新日本プロレスの天下り先じゃなかったなあ!小島とは色々あったよ。前哨戦で色々あった。オッサンオッサン言ってたけど、メチャクチャ勉強するトコロあったぞ。そしてメチャクチャ学ぶトコロがあったぞ。そして少しだけは楽しかったよ。小島聡、どうもありがとな!」と拳王なりの不器用な感謝の言葉を述べる。

 そして最後は「日本武道館のクソヤローども!俺はようやく日本武道館のメインに立った。だが!これで満足していないぞ。そしてプロレスリングNOAHも今日の日本武道館の風景を見ると、まだまだ満足してはいけないだろ?俺もプロレスリングNOAHもまだまだ発展途上だ!武道館のクソヤローども、もっといい景色を、日本一のいい景色を見せてやるから、これからもプロレスリングNOAH、そして俺から目を離すなよ!これからはもっともっといい景色を見せる、拳王、俺について来い!」と叫んで大会を締めた。

 拳王はバックステージでも「ABEMAだろ?格闘2チャンネルで新日本プロレス流れてるんだろ?格闘2チャンネルの新日本プロレスに負けねえぞ。これから俺がNOAHを引っ張って、倒していくからな。おい、ABEMAを見ているクソヤローども。これからは格闘2チャンネルの新日本プロレスじゃねーぞ。格闘チャンネルのプロレスリングNOAHのGHCヘビー級チャンピオン、拳王、俺についてこい」と新日本プロレスへの対抗心を顕に。

 対する小島は「あんなヤツがまだいるプロレスリングNOAHの未来は安泰だと思うよ。強がりとかじゃなくて、本当に純粋に。正面から戦って負けてしまって、悔しいのと、なんか安堵したのと、いろんな気持ちがあるよ。いつまでも年取った人間がのさばってちゃいけないと思いながら、俺はそれにも逆らって生きていこうと思ったけど、拳王みたいなヤツがいて、やっぱり若いヤツらが支えていくことが一番ベストだと思う。俺は脇役でもいいと思うよ。だけど、完全に退くとか、そんなのはこれっぽっちも思ってないから。脇役にだってやりたいこといっぱいあるだろ?」と穏やかな表情で語った。