13日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2022 世界最強タッグ決定リーグ戦【開幕戦】』が開催され、永田裕志&安齊勇馬が前世界タッグ王者を制しリーグ戦白星発進に成功した。

 今年も全日本プロレスの年末の風物詩である世界最強タッグ決定リーグ戦が開幕。さらに、今年はジュニアヘビー級のリーグ戦であるJr. BATTLE OF GLORYも同時開催されることとなり、この日は本戦のすべてが公式戦という豪華な対戦カードが並んだ。

 安齊勇馬は、1999年5月15日生まれの23歳。ジャンボ鶴田さんや諏訪魔ら数々の名プロレスラーを輩出してきた名門・中央大学レスリング部出身であり、東日本学生レスリング選手権大会春季大会優勝、全日本大学グレコローマン選手権5位という経歴を残し卒業後の2022年4月1日付で全日本プロレス練習生として入団。
 端正な顔立ちに188cm 105kgという恵まれた体格を持ち、数々の名曲を生み出してきた鈴木修氏が入場曲を手掛けるなど将来の全日本プロレスのヘビー級エースとしての期待を集めている選手だ。

 安齊は、今年9月の日本武道館大会で永田裕志を相手にデビュー。その後は永田と安齊が師弟関係に似た関係を構築していき、今回の世界最強タッグ決定リーグ戦も2人で組んで出場した。

 同リーグ戦の開幕戦となったこの日は、前世界タッグ王者の芦野祥太郎&本田竜輝と対戦。
全員がアマレスで実績を残してきた強者たちの高度なレスリング戦に場内が沸き、安齊も前王者組を前に臆すること無く突貫ファイトを展開。中盤からは永田が集中砲火を浴びる展開となるも、安齊は冷静に全体を見渡し的確なアシスト。終盤には安齊が永田のピンチをミサイルキックで救い、永田がナガタロック54(※コブラクラッチ式クロスフェイス)で本田からギブアップ勝ちを収めた。
 
 試合後、永田は芦野&本田のレスリング力を評価しつつ、「(本田は)やっぱり恩師がいいね。自由が丘学園レスリング部OB。あそこの総合監督奥山恵二先生の厳しい指導があったから、本田はああやってプロになってからもしっかり羽ばたけている。紆余曲折はあったみたいだけど、全日本プロレスのタッグ王者にもなり。あれはやっぱり恩師のおかげだな。奥山恵二先生にしっかりとお歳暮をもって挨拶に行かないとダメだよ」とアマレス出身者ならではの視点で分析。

 そして、「安齋はただの若手じゃないですよ。まさにスーパールーキーですよ。こういうスーパールーキーとは過去にも一回くらいあったかな。吸収する能力が非常に高いんでね。この一戦一戦で、次の試合ではまた違った安齋が見れるだろうし、どんどん前に行ってほしいです。彼は幸せですよ。なぜならこの新日本プロレスの永田裕志の傍で帝王学を学べるんだから。俺は特にスーパールーキーではなかったけれど、スーパールーキーを傍で見る立場だった。そういう中で安齋が死に物狂いで戦っている姿を見ると、非常に後押ししたくなりますね」と安齊を手放しに絶賛した。

 これを受けた安齊は「さんざんぶっ壊すとか言ってたけど、勝ったのは俺と永田さんだ。次は新木場。大阪で負けた斉藤ブラザース。絶対に借りは返します。ありがとうございました」と兜の緒を緩めること無く16日の新木場大会、斉藤ジュン&レイ戦に向けて気炎を上げた。