4日、千葉県・幕張メッセにてスターダム『第12回ゴッデス・オブ・スターダム〜タッグリーグ優勝決定戦〜』が開催され、【7Upp】高橋奈七永&優宇が優勝を果たした。

 スターダムの初冬の風物詩となっているタッグリーグ『GODDESSES OF STARDOM』。今年はレッドゴッデス、ブルーゴッデスの2リーグで各8チーム、全16チームが出場。

 この日の大会開始時点では、レッドゴッデスは【meltear】中野たむ&なつぽい、ブルーゴッデスは【舞ひめ】舞華&ひめかが単独トップ。

 まず戦局が動いたのはブルーゴッデス。
 第3試合で舞ひめが前タッグ王者の【FWC】葉月&コグマに敗れて得点を伸ばすことが出来ず、2位に着けていた【7Upp】高橋奈七永&優宇が第4試合で【BMI2000】刀羅ナツコ&琉悪夏に勝利したため逆転1位で突破。

 そして、最後の最後でレッドゴッデスに波乱。
 第8試合でmeltearが【AphroditE】林下詩美&上谷沙弥に敗れ同点に。直接対決の結果を受けてAphroditEがブロック制覇。両ブロックともに最終日で逆転しての優勝決定戦進出となった。

 第9試合で行われた優勝決定戦は、【AphroditE】林下詩美&上谷沙弥vs【7Upp】高橋奈七永&優宇の組み合わせに。
 第4試合後からしっかりと体力を回復できていた7Uppに対し、AphroditEは第8試合からの連戦。余裕が見える7Uppに対し、AphroditEの2人には疲労の色が見て取れた。

 7Uppは一気にカタを付けるべくゴングとともに突っ込んでいって上谷に集中砲火。
 上谷も白の王者としての意地を見せて食い下がり、自力で窮地を脱して詩美に繋ぐ。詩美は奈七永と真っ向からのビンタ合戦、ラリアット合戦でバチバチ打ち合っていくが、女子プロレス界最強クラスのパワーを持つ優宇を相手取ると流石に苦戦。詩美も優宇を豪快なバックフリップで叩きつけるなど一歩も退かず、終盤には上谷との連携攻撃で優宇へ集中攻撃を見舞う局面を作り出す。
 AphroditEの2人同時のミサイルキック、上谷の雪崩式フランケンシュタイナーと大技で連撃し上谷が必殺のファイヤーバードスプラッシュを発射するも優宇が回避したため自爆。そこへ奈七永がすかさずシャイニング膝アッパーを叩き込み、粘る上谷を優宇がキャノンボールで圧殺。さらに2人でのナナモモダイバー、優宇のダイビング・ボディプレスからのラストライドと猛攻をかけて上谷から3カウント。7Uppが見事下馬評を覆し、5年ぶりの所属外選手による優勝を果たした。

 7Uppの2人には、ロッシー小川EPから優勝の証の指輪が贈られる。
 その後、マイクを取った奈七永は、8年ぶりのタッグリーグ優勝を喜びつつ「高橋奈七永が勝ったことで嬉しくない人はたくさんいるかもしれない。高橋奈七永の人生は万人には受けれられないと思う。だけど、私はプロレスの力を信じてるし、私自身プロレスにたくさん生きるパワーを貰ってきました。だから、今回優宇という強力なタッグパートナーのおかげで優勝できたよ。だから、こうやって何度でも人生は新しい地図を描いていけるんだってことを、プロレスラーである限り、見せていきたいんだ」と複雑な心境を吐露しつつ、タッグ王座の奪取を宣言。

 7Uppが現タッグ王者の【meltear】中野たむ&なつぽいを呼び出すと、なつぽいが「奈七永さん、私達実は歌も歌ってるんです。歌を歌うプロレスラーの先駆者である奈七永さんとこのベルトをかけて闘えるなんて今から胸が……バクバクしてます♪」と語り、meltearが『キッスの世界』のデビュー曲『バクバクKiss』を熱唱。
 最初は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべていた奈七永だったが、途中からノリノリで「Kiss♪Kiss♪Kiss♪」とコーラスで入っていく貫禄を見せつけ、盤外戦でも渡り合ってみせた。

 エンディングでは大量の赤&青のテープが降り注ぐ演出があり、2人はそのテープにまみれながら満面の笑みで記念撮影。しかし、そのさなかで奈七永が優勝の証の指輪を紛失していたことがバックステージに戻ってから発覚し大慌て。すぐに発見されて奈七永に届けられるが、優宇は「なんでいつもそこまで面白いの?!だから大好きなんだよ!」と奈七永に抱きついて大はしゃぎ。

 その後、優宇は「なんでか奈七永のことすごく悪口言う人いっぱいいるけどね、私ここまで真っ直ぐな人見たこと無いんですよ。一緒に練習した帰りに、道端でおじいさんが具合悪くなったの。そしたら奈七永が走って助けに行ったの!それくらい奈七永ってこの人生まっすぐ生きてるの!……やっぱり、ここで言うよ。SNSで書きたいこと書いてる奴、お前のストレスのはけ口じゃねーんだよ!ホントに!皆がどんなことを思ってもいい。どんなことを言われてもいい。だけどね、なんでも言葉は凶器になるってことを覚えとけよ、マジで。奈七永だって時には傷つくんだよ!私が守る!奈七永を!」と、SNS上で選手に心無いメッセージを送る一部ファンに向けて警告を発した。

 奈七永は心底嬉しそうに優宇にお礼を言いつつ、「優勝したら言おうと思っていたことがあって。試合数とかずっと続けてやるってことは、私にとっては久しぶりに経験だったし、年間200試合以上とかやってたけど、それは以前の話であって。ここ何年かではここまでの試合数はやってなかった。だから、スターダムの人たちも一生懸命戦ってんだなってことはしっかり分かりました。そして、いろんな選手と初対戦もできました。そこで色々感じたこともありました。だから、ただの生温い奴らってだけではないことは分かった」とコメント。
 今年7月に奈七永がスターダムへ本格再上陸した際には「私の全女仕込みの厳しいプロレスを味わわせる」と語っていたが、現在のスターダムの中で闘う中でその認識も改まった様子だ。