DDTプロレスが5月21日、東京・後楽園ホールで『KING OF DDT 2023 FINAL!!』を開催した。大会終了後、撤収時間になっても会場に居座った“カリスマ”佐々木大輔が後楽園の会場職員に追い出されるハプニングが発生した。

 佐々木は、同日夜に同会場で新日本プロレスの興行があり、7月23日に東京・両国国技館で一騎打ちを行うエル・デスペラードが出場するため、興行が終わって撤収作業が進むなか、控え室に残った。

 報道陣を招集した佐々木は「マスコミさんよ、俺が何をしてるか分かるか? 今日は昼がDDT、夜が新日本プロレス。つまりデスペラードが来るってことだ。俺が今からデスペラードの入り待ちをして、両国に向けて記念撮影でもしたほうがいいだろ」と意図を説明。

 ここで会場職員が現れ、「もうお時間なんで、ご退室いただけますか? 清掃作業に入らないといけないので」と退室を促すも、佐々木は「勝手にやれよ」と拒否。するとスタッフが清掃作業に入る。それでも佐々木が居座る状況に、困惑した会場のお偉いさんが登場し、「間もなく時間ですよ。出てください」と言うも、佐々木は頑なに拒絶。

 お偉いさんが「延長料金は佐々木さんにもらってくれって言われてるんで」と言うと、佐々木は財布から1000円を取り出して渡すも、「全然足りないです」と渋い顔。しびれを切らしたお偉いさんが「あと10秒です。もう出てもらいましょう」と言うと、清掃スタッフがモップで強引に佐々木を外に出し、入り待ちは失敗した。

 また、この日、7・23両国大会でのDDT UNIVERSAL王座への挑戦を希望する元WWEスーパースターの名が公表されることになっていたが、第3試合(遠藤哲哉&鈴木鼓太郎VS佐々木&MJポー)でポーを葬った王者の遠藤がマイクを持ち、「このベルトを狙うギャラ3,000万円級のレスラー、早く教えろ」と要求。するとスクリーンに映像が流れ、ザック・ライダーことマット・カルドナと判明。カルドナはWWEでWWEタッグ、RAWタッグ、WWE US、WWEインターコンチネンタル王座を戴冠したのを始め、米インディーマットでも数々のタイトルを総なめにした実力者。

 遠藤は「DDTっていい意味でも、悪い意味でも期待を裏切るから。今回は俺の期待をさらに上に超えてきましたね。3,000万円クラスの大物。でもギャラがレスラーの強さに直結してるわけじゃないんで。ツイッターのフォロワーで言ったら、向こうが200万人で、俺は1万2,000人弱。両国で俺が勝って、強さを証明して、全員に俺をフォローさせた上で3,000万円いただきます」と意気込んだ。