DDTプロレスが6月3日、神奈川・横浜ラジアントホールで「DDT YOKOHAMA Unlimited Vol.3」を開催した。ダムネーションT.Aの佐々木大輔&MJポーが同25日、東京・後楽園ホールで行われるKO-Dタッグ王座決定戦に名乗りを挙げ、サウナカミーナの上野勇希&小嶋斗偉とのタイトル戦が電撃決定した。

 同王座はしゅんまお(MAO&勝俣瞬馬)が保持していたが、勝俣が5月21日の後楽園大会で右足首を骨折したため王座返上。その無念の思いを受け、弟分の小嶋が決起し、上野とのタッグで王座決定戦出場が決まっていた。

 この日、小嶋は佐々木と一騎打ち。開始早々、小嶋はドロップキック、チョップ連打で攻め込むも、佐々木のセコンドのポーが要所要所で介入し、なかなかペースをつかめず。佐々木はレフェリーの死角を突いて、急所蹴りを見舞うと、ポーがイス攻撃。さらにクロスフェース・ロックからペディグリーを決めると、小嶋の脳天をイスで殴打し、佐々木の反則負け。納得いかない佐々木はポーとともにイスでボコボコに。

 マイクを持った佐々木は「俺とポーで6月25日、タッグ王座決定戦出るぞ。テメエみたいなザコは、今すぐ王座決定戦辞退しろ。6月25日は俺とポーのタッグ王座贈呈式だ」とアピール。これを今林久弥GMが認め、未定だった王座決定戦のカードが決定。

 怒った小嶋は「オマエに何が分かるんだよ。勝俣さんの思いも熱も、俺は覚悟をもって言ったんだよ。6月25日、サウナカミーナの小嶋斗偉と上野さんと戦えよ。反則ばっかして。オマエのこと、6月25日、後楽園で俺がぶっ倒す」と意気込んだ。

 バックステージで佐々木は「あんなヤツらにタッグ王座を巻く資格なんてないだろ。アイツらが何をしてきた? 俺とMJは血に飢えてきたシーズンだ。俺たちがあの赤いベルトを獲って、さらに人間の生き血でもっと真っ赤に染めてやる」とベルト獲り宣言。

 一方、上野は「しゅんまおは“DDTのタッグすごい”って。それをケガでつなげなくて。次、ダムネーションT.A獲ったら、テンション下がる。俺とコジで獲って、DDTのタッグ、サウナカミーナ、熱いぞって。面白いぞって。見せなきゃダメなので、負けられない」、小嶋は「バカにできるのは誰にでもできる。思いも熱も覚悟ももてるのは、僕たちサウナカミーナだけなんで。その思いと熱をあの2人にぶつけて、僕たちが倒してベルトを獲ります」と必勝を期した。

 また、7月23日、東京・両国国技館でのビッグマッチで火野裕士の持つKO-D無差別級王座への挑戦が決まっているクリス・ブルックスが5月29日、我闘雲舞での試合で右肩を脱臼し欠場。重症ではなく、復帰戦は7月7日、東京・新宿FACE大会に決定。当初、この日は火野とクリスの前哨タッグ戦がメインイベントで組まれていたが、流れてしまった。

 メイン終了後、クリスがリングに上がると、火野が「俺も先週の試合で腰を傷めたから、人のこと言えんけど。しっかりケガを治して、ワシもケガ治すから、またバチバチやり合おうぜ。ワシはオマエとのシングル楽しみにしてんねん。クリスが復活して、前哨戦がまた始まる。全部勝つからな」と挑戦者にエールを送りつつ豪語。バックステージでクリスは「今日は悔しいです。試合したい。KING OF DDTで、自信メチャメチャあった。でも、今日対峙して、KINGの感じじゃない。自信ない。だけど、7月7日、カムバックします。絶対、両国でKO-D無差別級獲ります」と語った。