カシオ計算機(樫尾和宏社長)は3月末から、東北システムズ・サポート(伊藤隆充社長、TSS)との協業によるRFIDソリューションの提供を開始する。
 同ソリューションでは、カシオのハンディターミナルとTSSのIDリーダーをBluetoothで接続し、700個/秒のID読み取りを可能にした。ハンディターミナルとIDリーダーの物理的な接続には専用アダプターを用意。IDを伴わない業務では、取り外して利用できる。流通やアパレル、小売りといった分野での利用が想定され、検品や在庫管理、棚卸などの作業効率向上に貢献するとしている。
 カシオの事業戦略本部システムBU PA営業戦略部の大島太氏は「毎秒700個という読み取り速度は業界トップクラス。万一、読み取り漏れが発生しても異常処理として対応できるなど、完成されたソリューションになっている」と自信を見せる。
 カシオとTSSの協業は、カシオが持つパートナープログラム「withC」が契機となって生まれた。カシオが提供するハードとソフトを中心としたソリューションの開発により、両社の収益向上を図る。カシオの営業本部システム営業統轄部PA推進室の中嶋健太郎氏は「現時点で61社の登録があり、今ではパートナー同士の連携も見られるようになった」という。
 RFID市場は、2017年4月に経済産業省が「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」を策定するなど拡大傾向にある。この盛り上がりを機に製造・流通・小売りなどの業界向けに拡販を進める考えだ。(銭 君毅)