NECは7月2日、生体認証・映像分析技術とサーマルカメラを組み合わせた新型コロナウイルス感染症をはじめとする感染症対策ソリューションの販売を開始すると発表した。

 新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大し、人々の暮らしや経済活動に大きな影響を与えている。また、社会の在り方がNew Normalへと変革していくなか、経済活動を継続するうえで人が集まる場所での効果的な対策が求められている。
 そこで今回、NECは生体認証「Bio-IDiom」の中核技術であり世界No.1の認証精度をもつ顔認証技術、施設の混雑度を見える化する映像分析技術、体表温度を非接触で測定するサーマルカメラを組み合わせ、人が密集する場所での水際対策と感染リスク低減に貢献するソリューションを提供する。
 具体的には、顔検出技術とサーマルカメラを組み合わせることで、来訪者の体表温度の測定を非接触でスムーズに実現する。また、顔認証技術も活用することで、施設への入場時に設定値以上の体表温度が確認された場合は、対象者の顔情報とあわせて管理者に通知し、検温を促すこともできる。学校や企業では、人々の情報を蓄積することで健康管理や労務管理などにも役立てることができる。なお、サーマルカメラについては、日本アビオニクスの協力により、高精度な体表温度の測定を可能としている。
 同ソリューションは、人権・プライバシー保護の観点から、導入する顧客が顔認証技術の利用について本人の同意を得ることを前提としている。
 また、施設内での感染リスク低減を支援する、人数カウント、混雑度モニタリング、マスク未着用者検知機能を提供する。映像分析技術を活用した施設内の人数カウントと混雑度モニタリングにより、入場者数の管理、サイネージへの混雑度表示、管理者への通知などを行うことができる。これによって、来場者へのソーシャルディスタンスの喚起や誘導を行うことも可能となるため、密集の抑制を実現する。さらに、映像からマスク着用の有無をリアルタイムに検知することで、未着用者にサイネージを通じて気づきを与えたり、管理者に通知して直接声がけを行ったりすることで、感染リスクの低減を支援する。
 NECでは8月末から、体表温度測定を基本機能として備えたベーシックなモデルを提供するとともに、混雑度モニタリングやマスク未着用者検知などの機能を拡充したモデルも順次発売する予定。これらにより、職場・教育機関・公共施設・商業施設・イベント会場・テーマパークといった人が密集する場所で、クラスター発生防止など感染症対策に貢献することを目指す。